中央合同庁舎第5号館

中央合同庁舎第5号館について

中央合同庁舎第5号館（ちゅうおうごうどうちょうしゃだいごごうかん）は、東京都千代田区霞が関一丁目に位置し、日本の中央官庁が集まる合庁の一つです。英語ではCentral Gov't Bldg. No.5と呼ばれています。本館には厚生労働省や環境省が入居しており、別館には人事院が所在しています。.

構造と設計

本館は霞が関中央官庁地区において初めての超高層庁舎として設計されました。周辺には日比谷公園があり、その景観を意識した建設がなされています。かつてこの地には海軍省が存在し、戦後においてもその建物が一部利用されていました。バブル経済の時期に、厚生労働省は旧海軍省の狭隘問題を解消するための新庁舎の必要性に迫られました。

1973年に本庁舎の建設が計画され、予算化されましたが、オイルショックによる建設費の急激な上昇により一時建設は中止されました。その後、1978年に計画が再開され、1983年に竣工を迎えました。この完成により、厚生省や環境庁など、様々な中央省庁の集約がほぼ完了しました。また、かつての海軍省の建物は1985年に全て撤去されています。

本館は耐震性を考慮し、高度な防災機能を備えながらも、皇居を見下ろさないように設計されています。軒部の高さは100m以内に制限されていますが、その特徴的なデザインにより、官公庁としては初の超高層庁舎となっています。

内部は天井が低めに設定されており、各省庁が入居しているため、一人当たりのスペースは広くないのが特徴です。

別館の概要

別館は1966年に東京家庭裁判所庁舎として完成し、現在は人事院が入居しています。この庁舎は、地上8階、地下2階の構造で、建築面積は2,095平方メートルで、延床面積は16,352平方メートルとなっています。別館自体も一部歴史的な背景を持つ建物ですが、主に人事院の業務に支えられています。

入居機関

本館には厚生労働省が主に入居しており、1階から22階の一部にかけて広がっています。また、環境省も23階から26階に位置しています。さらに、各種店舗も入居しており、総合的なサービスが提供されています。具体的には、

• - タリーズコーヒー（1階）
• - セブンイレブン（地下1階）
• - 職員食堂（地下1階）
• - うどん・そば店（地下1階）
• - 中華料理店（26階）
• - 書店や文房具店（地下1階）などがあります。

建物の詳細

本館

• - 階数：地上26階、地下3階
• - 建物高さ：最高部 - 111m
• - 建築面積：6,178平方メートル
• - 延床面積：101,301平方メートル
• - 構造：SRC造（鉄筋コンクリート造）
• - 竣工年：1983年9月

別館

• - 階数：地上8階、地下2階
• - 建築面積：2,095平方メートル
• - 延床面積：16,352平方メートル
• - 構造：SRC造（鉄筋コンクリート造）
• - 竣工年：1966年

まとめ

このように、中央合同庁舎第5号館は日本の行政機関が集まり、様々な省庁の業務が行われる重要な施設として機能しています。多様なサービスが提供される場として、また防災機能を持つ強固な建設が施されるなど、現代日本の行政の一端を支えているのです。

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