中央基地システム通信隊

中央基地システム通信隊について

中央基地システム通信隊は、陸上自衛隊システム通信団の隷下にあり、市ヶ谷駐屯地に隊本部を置くシステム通信科部隊です。この部隊は、防衛省市ヶ谷地区をはじめとする各基地間の通信ネットワークの維持、整備、そして更新を主な任務としています。防衛の中枢を支える重要な役割を担い、陸上自衛隊の活動における通信基盤を支えています。

任務と概要

中央基地システム通信隊は、陸上幕僚監部や防衛省市ヶ谷地区に所在する陸上自衛隊の各部隊、さらには陸上総隊司令部のための基地システム通信組織の構成、維持、運営を担っています。具体的には、防衛省庁舎B棟にある自衛隊サイバー防衛隊、海上自衛隊システム通信隊群、航空自衛隊航空システム通信隊と連携し、防衛中枢の通信組織の維持管理を行っています。この部隊は中央通信系を担当し、地方通信系は各方面システム通信群が管轄します。

特筆すべきは、陸上自衛隊の基地通信組織を統括する特性から、隊長には方面システム通信群長の経験者が充てられることが多いという点です。これは、部隊の専門性と重要性を示すものでしょう。

歴史

中央基地システム通信隊は、その前身となる部隊を含め、以下のような変遷を辿ってきました。

1954年（昭和29年）9月25日： 防衛庁長官直轄部隊として、固定通信群が越中島駐屯地に創設されました。
1960年（昭和35年）1月14日： 通信団の新編に伴い、中央基地通信隊として再編され、通信団の隷下部隊となりました。この時の編成は、隊本部及び本部付隊、電話中隊、搬送中隊（市ヶ谷駐屯地）、信務電信中隊（檜町駐屯地）で構成されていました。
1994年（平成6年）11月28日： 東部方面総監部の朝霞駐屯地移駐に伴い、電報処理業務が東部方面通信群から移管されました。
2000年（平成12年）3月28日： 檜町駐屯地の廃止に伴い、信務電信中隊が市ヶ谷駐屯地へ移駐しました。
2004年（平成16年）3月29日： 中央システム管理隊の一部と信務電信中隊を再編し、中央基地通信隊は中央基地システム通信隊へと改編されました。これにより、システムの管理機能が強化されました。
2018年（平成30年）3月27日： 通信団が防衛大臣直轄から陸上総隊隷下のシステム通信団に改編されました。同時に、システム信務電信隊の一部が朝霞駐屯地と十条駐屯地に分派されました。

これらの変遷を通じて、中央基地システム通信隊は時代の変化や技術の進歩に対応し、通信システムの高度化に貢献してきました。

部隊編成

中央基地システム通信隊は、以下の部隊によって構成されています。

中央基地システム通信隊本部
中央基地システム通信隊本部付隊
電話中隊： 有線通信の構成、維持、運営を担当します。
システム信務電信隊： 電報処理や固定型システムの構成、維持、運営を行います。様々な職種の隊員で構成されています。
信務電信隊
システム・ネットワーク運営隊
朝霞派遣隊（朝霞駐屯地）： 陸上総隊司令部のためのシステム通信の維持を担当します。
十条派遣隊（十条駐屯地）： 補給統制本部のためのシステム通信の維持管理を担当します。
搬送隊： 多重通信の構成、維持、運営を担当します。
送信所（朝霞駐屯地）： 短波通信の送信設備を管理しています。

これらの部隊が連携し、効果的な通信ネットワークの構築と維持に努めています。

主要幹部

中央基地システム通信隊の主要幹部に関する情報は、公式には公開されていません。

関連事項

中央基地システム通信隊は、以下の各方面システム通信群と連携しています。

北部方面システム通信群
東北方面システム通信群
東部方面システム通信群
中部方面システム通信群
* 西部方面システム通信群

外部リンク

より詳しい情報については、以下の公式サイトをご参照ください。

中央基地システム通信隊

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