中央政治委員会 (汪兆銘政権)

中央政治委員会の歴史と役割

中央政治委員会は中華民国における最高の指導機関で、1940年から1945年の間に存在しました。この機関は、中国国民党中央政治委員会を前身としておりましたが、党組織ではなく国家の組織として機能していました。そのため、委員の選任や構成については特異な点がありました。具体的には、国民党中央執行委員や中央監察委員、さらにはさまざまな合法政党の幹部や広く知られる民間人の中から主席が委員を任命することが特徴でした。このように、委員の選定方法は、国民党との密接な関係を維持しながら進められたのです。

委員会の組織条例によると、中央政治委員会の主席は常に国民党中央執行委員会の主席を兼任することが定められていました。これにより、両機関の結びつきがさらに強化されていました。1943年には、中央政治委員会は最高国防会議の設立を決定しました。この決定により、中央政治委員会の会期中においても、最高国防会議がその権限と機能を代行することが定められました。

歴代委員

中央政治委員会の委員は、数回にわたり改選されており、それぞれの回ごとに異なる顔ぶれが見受けられました。ここでは、その主要な委員と役職者について概要を示します。

第1回（1940年3月24日）

• - 主席: 汪兆銘
• - 当然委員: 汪兆銘、陳公博、温宗尭、梁鴻志、王揖唐、王克敏
• - 聘請委員: 斉燮元、朱深、殷同、チョトパジャップ、他
• - 指定委員: 周仏海、褚民誼、陳璧君、梅思平、他
• - 列席委員: 褚民誼、朱履龢、江亢虎、顧忠琛

第2回（1941年4月5日）

• - 当然委員: 汪兆銘、陳公博、温宗尭、梁鴻志、王揖唐
• - 延聘委員: 王克敏、斉燮元、朱深、殷同、他
• - 指定委員: 周仏海、褚民誼、陳璧君、梅思平、他
• - 列席委員: 朱履龢、顧忠琛、江亢虎、徐良

第3回（1942年3月26日）

• - 当然委員: 汪兆銘、陳公博、温宗尭、梁鴻志、江亢虎
• - 延聘委員および指定委員: 第2回と同様
• - 列席委員: 朱履龢、顧忠琛、徐良

第4回（1943年4月1日）

• - 当然委員: 汪兆銘、陳公博、温宗尭、梁鴻志、江亢虎
• - 延聘委員: 他
• - 指定委員: 周仏海、褚民誼、陳璧君、梅思平、他

第5回（1944年3月29日）

• - 委員: 第4回と同じ
• - 列席委員: 周仏海、諸青来、朱履龢、顧忠琛、繆斌

第6回（1945年4月5日）

• - 委員: 第5回と同じ

このように、中央政治委員会は多くの著名な政治家や官僚を抱え、国の運営に重要な役割を果たしました。1945年、委員会はその役割を終えましたが、当時の政治情勢やその活動は、今もなお多くの興味を引くテーマとなっています。

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