中島衛

中島衛について

中島衛（なかじま まもる、1935年12月23日 - 2013年11月5日）は、長野県飯田市出身の政治家及び実業家で、科学技術庁長官や衆議院議員などを務めた人物です。彼の父、中島巌も衆議院議員として活躍しており、家系としての政治的背景を持ちました。位階は従三位に任ぜられています。

生い立ちと教育

中島は飯田高松高等学校（現・長野県飯田高等学校）を卒業後、中央大学経済学部に進学しました。彼は大学卒業後、父が経営する信南交通に入社し、経営の一端を担いました。その後、地元の青年会議所で理事長を務め、地域づくりに貢献した経験が、後の政治家としての活動に影響を与えました。

政界入り

1972年の第33回衆議院議員総選挙では、無所属で旧長野県第3区から出馬しましたが、落選してしまいます。しかし、1976年の第34回選挙では初当選を果たし、その後自由民主党に入党しました。党内では、当時の新進の議員たちと共に「革政会」を結成し、改革を目指す活動に尽力しました。

議員活動と党内での立場

1980年の第36回総選挙では、競合相手にわずか214票差で敗れましたが、1983年の第37回選挙で再び当選しました。その後、政治活動を継続しながら、竹下登や田中角栄との関係を深めていきます。1987年には経世会に参加し、党内の影響力を強めていきました。

建設族議員としての役割

中島は建設族議員の一員として、建設政務次官や衆議院建設委員長などの要職に就きました。彼はリニアモーターカーや中央新幹線の構想を推進し、超党派の議員連盟にも関与しました。このように、彼の活動は日本の交通インフラの発展に寄与したと言えます。

重要な出来事と政界の変遷

1992年に発覚した東京佐川急便事件を受け、金丸信副総裁と共に政治的な波乱に巻き込まれます。この事件を通じて、羽田派に参加し、さらには新生党の結成にも関与しました。しかし、1996年の第41回衆議院議員選挙で落選したことで、政治家としての活動を終えることになります。

晩年と死去

引退後は、民主党長野県総支部連合会の顧問などとして地域貢献に努めました。2013年、飯田市の病院で脳内出血により死去。享年77歳で、彼の業績と影響力は今もなお語り継がれています。

趣味

趣味は麻雀であり、政界での交友関係も麻雀を通じて広がっていました。特に金丸信元副総裁も彼の麻雀仲間でした。彼の人柄と交流は、家族や故郷の人々にも愛されていたことを示しています。

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