中崎発電所

中崎発電所

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂に位置する中崎発電所は、1958年3月に北陸電力によって運用が開始された水路式の水力発電所です。この発電所は、地域の電力供給において重要な役割を果たしています。

発電所の概要

発電所本館は、神通川の支流である蒲田川の右岸、標高約1,070mの場所に設置されています。発電機は1基で、立軸ペルトン水車と富士電機製の三相交流同期発電機が採用されています。発電に利用される水は、蒲田川の左俣谷と右俣谷の標高約1,335m地点にある取水施設から取り込まれ、約265mの落差（有効落差は253m）を利用して発電が行われます。

アクセス

中崎発電所本館へは、新穂高ロープウェイの新穂高温泉駅から南西へ約300m、濃飛バスの新穂高温泉バス停からは西にすぐの場所に位置しており、アクセスは比較的容易です。公共交通機関を利用して訪れることができます。

取水施設へのアクセス

蒲田川左俣谷取水施設: 発電所本館前から左俣谷林道（双六岳・笠ヶ岳方面への登山道）を北東へ約3km進むと到着します。
蒲田川右俣谷取水施設: 発電所本館前から右俣谷林道（槍ヶ岳・奥穂高岳方面への登山道）を北東へ約3.2km進むと到着します。

これらの取水施設へは、登山道の一部を通るため、訪問の際は適切な装備と注意が必要です。

近隣の水力発電施設

中崎発電所の近くには、他の水力発電施設も存在します。特に、蒲田川の下流約8.3km地点には栃尾発電所の取水施設があり、この地域における水力発電のネットワークを形成しています。

その他の情報

* 外部リンク: 神通川流域砂防事務所のウェブサイトでは、新穂高（右俣・左俣合流点）の防災ライブカメラ映像が提供されており、中崎発電所本館前の恵橋付近から蒲田川上流方向の様子をリアルタイムで確認できます。


中崎発電所は、自然の力を利用した持続可能なエネルギー源として、地域の発展に貢献しています。また、その周辺は美しい自然に囲まれており、登山や観光の拠点としても親しまれています。

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