栃尾発電所

栃尾発電所について

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷今見に位置する栃尾発電所は、水路式の水力発電所として、地域に電力を供給しています。北陸電力によって1957年6月に運用が開始され、以来、地域の発展に貢献してきました。

発電所の概要

発電所の本館は、神通川の支流である蒲田川の右岸、標高約770mの場所にあります。この場所には、発電機が1基設置されており、立軸ペルトン水車が使用されています。発電に使用される水は、上流の中崎発電所から取水されています。

取水施設は、蒲田川の右岸、標高約1,070m地点に位置する中崎発電所にあります。ここから約300mの落差（有効落差292m）を利用し、最大で毎秒6,200立方メートルの水が発電に使用されます。発電所の集水面積は67.25平方キロメートルです。

建設当時の最大出力は14,800kWでしたが、現在もその能力を活かし、安定した電力供給を行っています。栃尾発電所は、自然の力を利用したクリーンなエネルギー源として、重要な役割を担っています。

発電所の特徴

• - 水路式発電: 蒲田川の水を水路を通じて効率的に利用。
• - 立軸ペルトン水車: 高落差での発電に適した水車を採用。
• - 豊富な水量: 安定した発電を支える、豊富な水量を確保。

アクセス情報

発電所本館へは、濃飛バスの栃尾温泉バス停から西へ約800mの場所にあります。

取水施設のある中崎発電所は、新穂高ロープウェイの新穂高温泉駅の南西約300m、濃飛バスの新穂高温泉バス停のすぐ西に位置しています。

これらの場所は、奥飛騨温泉郷の豊かな自然に囲まれており、観光の際にも訪れることができます。

まとめ

栃尾発電所は、地域の電力需要を支える重要な施設です。自然の恵みを最大限に活用し、環境負荷を低減しながら、持続可能なエネルギー供給に貢献しています。水力発電の技術と自然環境との調和を象徴する発電所と言えるでしょう。

もう一度検索