新穂高温泉

新穂高温泉とは

新穂高温泉は、岐阜県高山市、かつての飛騨国に位置する奥飛騨[[温泉郷]]の一角をなす温泉地です。北アルプスの穂高連峰への登山基地としても知られ、その豊かな自然と温泉が魅力です。

温泉の特徴

新穂高温泉は、新穂高、蒲田、中尾の3つの地区に分かれており、それぞれ泉質が異なります。

新穂高地区: 単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉。
蒲田地区: 単純温泉、炭酸水素塩泉。
中尾地区: 単純温泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉。

このように、多様な泉質を楽しめるのが特徴です。温泉街は広範囲に広がっており、各地区で異なる雰囲気を味わうことができます。特に、最も歴史のある新穂高地区には新穂高ロープウェイの駅があり、北アルプスの登山者で賑わいます。

各地区の魅力

新穂高地区: 新穂高ロープウェイがあり、北アルプスへのアクセスが容易です。寸志で入浴できる露天風呂「新穂高の湯」や、ロープウェイ近くのバス発着場には飲泉場もあります。
蒲田地区: 栃尾[[温泉]]に近く、落ち着いた雰囲気です。
中尾地区: 高台に位置し、眺望が素晴らしいです。「足洗いの湯」という足湯からは、穂高連峰、槍ヶ岳、笠ヶ岳、錫杖岳などの山々を一望できます。各旅館には、豊富な湯量を活かした巨大な露天風呂があるところも多いです。

歴史

開湯時期は不明ですが、戦国時代には武田信玄の家来が入湯したという言い伝えがあり、それ以前から存在したと考えられています。戦後の登山ブームにより、北アルプスへの登山者が急増し、その拠点として発展しました。井上靖の小説『氷壁』の舞台となった中崎山荘もこの地にあり、同山荘の温泉はツムラの入浴剤のモデルにもなりました。ただし、中崎山荘は蒲田川の砂防工事のため一時閉館しましたが、後に日帰り入浴施設として再開しました。

新穂高温泉は、昭和43年11月19日に奥飛騨[[温泉郷]]の一部として国民保養[[温泉地]]に指定されました。

登山道

新穂高温泉の最奥部である新穂高地区は、北アルプスの焼岳、西穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳、双六岳、笠ヶ岳などへの登山道の起点となっています。地区の中央には新穂高登山指導センターがあり、登山者への情報提供や登山届の提出場所となっています。新穂高ロープウェイを利用しない場合は、蒲田川左俣谷林道（双六岳・笠ヶ岳方面）と右俣谷林道（槍ヶ岳・奥穂高岳方面）が主要な登山道への接続路となります。

アクセス

バス: 高山本線高山駅から濃飛バスで約90分、または篠ノ井線松本駅からアルピコ交通バスで約120分。
夜行バス: 東京発の「あるぺん号」を利用し、新穂高温泉で下車。立山縦走後の折立からの乗車予約も可能です。また、西穂山荘、笠ケ岳山荘、涸沢ヒュッテ、涸沢小屋、太郎平グループの宿泊予約も同時にできます。
車: 中部縦貫道高山ICから約70分、長野道松本ICから約80分、北陸道富山ICから約90分。

その他

栃尾[[温泉]]と新穂高温泉を結ぶ県道475号の「蒲田バイパス」が建設されたことで、観光シーズンの大型車の渋滞や、落石、雪崩による通行止めなどの問題が解消されました。

外部リンク

奥飛騨[[温泉郷]]観光協会
* 新穂高温泉観光協会

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