中嶋千尋

中嶋 千尋（なかじま ちひろ）氏は、1964年1月31日に東京都中野区で生まれた日本の女子プロゴルファーです。

ゴルフに触れたのは14歳の時でした。PL学園高校を卒業後、葛城ゴルフ倶楽部に入り、寺下郁夫氏のもとで指導を受けました。

1985年にはプロテストに合格。翌1986年には日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）の一員となりました（第50期生）。

プロ入りから数年後の1988年、ダンロップレディスオープンゴルフに出場。最終的に通算3オーバーで並んだ山田満由美選手、吉川なよ子選手、劉素卿選手とのプレーオフを制し、プロとして初の優勝を飾りました。この年の賞金ランキングは22位となり、自身初の50位以内に入りました。

1989年からは2年間、アメリカツアーに挑戦しましたが、首や背中、腰の痛みに悩まされるようになり、それ以降、長期間にわたり思うような成績を収められない時期が続きました。

しかし、1997年には復活を遂げます。シーズン序盤は3試合連続で予選落ちを喫しましたが、4戦目の健勝苑レディス・道後に出場。最終的に通算9アンダーをマークし、2位の野呂奈津子選手に1打差をつけて優勝しました。これは最初の勝利からおよそ10年ぶりの大会制覇であり、まさに復活を印象づける一勝でした。この年には全英女子オープンにも出場し、賞金ランキングで30位に入りました。

その後、1998年から2001年までは再び優勝から遠ざかります。

転機が訪れたのは2002年でした。東洋水産レディス北海道では、通算8アンダーで並んだ具玉姫選手とのプレーオフを制し、ツアー通算3勝目を挙げました。さらに、続く富士通レディースでは通算12アンダーとし、2位の小野香子選手に1打差をつけて優勝。これが自身初の年間複数回優勝達成となりました。この年は、獲得賞金が自己最高の約3,065万円となり、賞金ランキングもこれまでの最高位となる15位を記録しました。

40歳で迎えた2004年のミズノクラシックの初日には、自己ベストとなるスコア63をマークしました。この年は賞金ランキングで36位に入りましたが、それ以降はシード権の維持が難しい状況が続きました。

JLPGAツアーにおいては、キャリアを通じて合計4回の優勝を記録しています。

特筆すべきエピソードとして、1997年の健勝苑レディス・道後での勝利は、実に9年297日ぶりという長いブランクを経てのものでした。これは、2022年10月に金田久美子選手が11年189日ぶりの優勝で記録を更新するまでの間、黄アルム選手や柏戸レイ子選手らの記録を上回り、JLPGAツアーにおける歴代最長ブランク優勝記録として知られていました。

長年のキャリアの中で、怪我による苦難を乗り越え、再び優勝を飾るなど、粘り強いプレーを見せた選手として、その名を刻んでいます。

彼女の経歴や詳細については、日本女子プロゴルフ協会や日本ゴルフ協会の公式プロフィールで確認することができます。

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