中川久慶

中川久慶（なかがわ ひさよし）は、宝永5年（1708年）に安芸広島藩主・浅野綱長の四男として生を受けました。元文2年（1737年）には、豊後国岡藩の第6代藩主・中川久忠の養子となり、翌元文3年（1738年）に従五位下・山城守に叙任されました。

寛保2年（1742年）に久忠が亡くなると、家督を継ぎ、岡藩の第7代藩主となりました。久慶は藩政の刷新を目指し、目安箱を設置するなど、改革への意欲を示しました。しかし、志半ばにして寛保3年（1743年）10月30日に36歳という若さでこの世を去りました。


跡目は、松平信祝の次男である久貞を養子に迎え、家督を譲りました。久慶の正室は、中川久忠の養女であり、中川久周の娘である清でした。また、生母不明の子女として男子・中川祐丸がおり、他に中川久虎の娘を妻とする養子・中川久貞がいました。


中川久慶は短期間の在任でしたが、藩政改革への志を持ち、その遺志は後継者である中川久貞に引き継がれました。

系譜
父: 浅野綱長（1659年 - 1708年）
母: 不詳
養父: 中川久忠（1697年 - 1742年）
正室: 清 - 中川久忠の養女、中川久周の娘
生母不明の子女
男子: 中川祐丸
養子
男子: 中川久貞（1724年 - 1790年） - 松平信祝の次男
* 女子: 中川久貞正室 - 中川久虎の娘

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