中村真梨花

中村真梨花のプロフィールと棋歴

中村真梨花（なかむら まりか）は、1987年5月20日生まれで、神奈川県藤沢市出身の日本将棋連盟所属の女流棋士です。彼女は、将棋の名門、佐伯昌優九段の門下生としてそのキャリアをスタートしました。女流棋士番号は30で、2011年3月31日までは54番でした。

棋歴の概要

中村は6歳で将棋を始め、2003年4月に女流棋士としてプロ入りしました。彼女のキャリアは早く、2008年度には第2期マイナビ女子オープンで挑戦者決定戦にまで進出しますが、岩根忍女流初段に敗れ、初のタイトル挑戦の機会を逃します。

2009年9月には第17期大山名人杯倉敷藤花戦で本田小百合女流二段を破り、悲願のタイトル初挑戦を果たしましたが、里見香奈との三番勝負で敗北します。2012年9月にも第34期女流王将戦で中井広恵女流六段を下し、再びタイトル挑戦の舞台に立ちますが、ここでも里見香奈に敗れ、タイトル獲得には至りませんでした。

2013年度には第40期女流名人位戦の挑戦者決定リーグで優勝し、三度目のタイトル挑戦を果たしますが、またしても里見香奈に完敗。一方、2014年度には女流名人戦での挑戦者決定リーグで好成績を収めながら、怪我の影響で連続挑戦のチャンスを逃すという苦しい局面を迎えます。ここでの不運は彼女にとって痛手でした。

2018年度には第26期大山名人杯倉敷藤花戦で挑戦者決定戦に進出しますが、ここでも谷口由紀女流二段に敗北。また2019年度では第1期ヒューリック杯清麗戦で予選を全勝で通過したものの、本戦初戦で甲斐智美に敗れ、さらなる挑戦権を逃します。

将棋スタイル

中村真梨花は、攻め将棋の棋風を持ち、「マリカ攻め」と称される独特なスタイルが特徴です。この攻撃的なアプローチは、彼女のプレースタイルを際立たせ、多くのファンから支持を集めています。戦術を駆使し、相手を圧倒する姿勢は、観る者に強い印象を与えます。

私生活と役職

棋士としての活動だけでなく、2017年6月からは女流棋士会の役員としても活動。山田久美会長のもとで2年間、女流棋士の地位向上に貢献しました。また、2023年10月10日に将棋棋士の千田翔太との入籍が発表され、将棋界における新たな話題を提供しました。

さらに、中村は将棋漫画『無冠の棋士、幼女に転生する』の将棋監修を手掛けるなど、多岐にわたる活動をしています。将棋の魅力を伝えるだけでなく、将棋文化の発展にも寄与しています。

主な成績

中村真梨花の公式戦での成績は、キャリアを通じて輝かしいものがあります。2006年度には第11回鹿島杯女流将棋トーナメントで準優勝を果たし、2009年度にはタイトル初挑戦を果たしました。2023年には女流四段に昇格するなど、今後の活躍も期待されています。

昇段履歴

• - 1997年4月: 女流育成会に入会
• - 2003年4月: 女流2級でプロ入り
• - 2004年4月: 女流1級に昇格
• - 2005年4月: 女流初段に昇格
• - 2009年2月: 女流二段に昇格
• - 2015年5月: 女流三段に昇格
• - 2023年5月: 女流四段に昇格

中村真梨花は、将棋界においてその才能を存分に発揮し続けており、今後のさらなる活躍が期待される棋士です。

もう一度検索