中部テレコミュニケーション

中部テレコミュニケーション株式会社（CTC）は、愛知県名古屋市中区に本社を構える日本の電気通信事業者です。

もともとは中部電力系列の通信事業者として設立されましたが、2008年4月にKDDIが株式の80.5%を取得したことにより、現在はKDDIの子会社となっています。しかし、中部電力との資本関係は維持されており、両社の協力関係は継続されています。

沿革

CTCは、1986年6月に中部テレコム・コンサルティング株式会社として設立され、調査会社としての活動を開始しました。翌1987年10月には定款を変更し、事業会社として発足、同年12月には第一種電気通信事業許可を取得しました。

1988年6月には専用サービスの提供を開始し、その後、映像伝送サービス（1989年8月）、パケット交換サービス（1992年4月）と、サービス内容を拡大。1994年10月には、アステル中部の企画会社である株式会社アステル中部企画を設立しました。

1996年4月にはISDNサービスを開始、1998年4月にはATM専用サービスを開始するなど、通信インフラの整備に力を注ぎました。2000年10月にはインターネットデータセンター（現：CTCデータセンター名古屋駅南）を開設し、同年11月には株式会社アステル中部を吸収合併しました。

2001年10月には企業向けデータ通信部門を分割し、パワードコムに継承させました。2002年4月にはiDCホスティングサービスを開始、同年6月には光ファイバー専用サービスを開始しました。

2003年に入ると、広域イーサネットサービス「CTC EtherLINK」（1月）、LINK CPE PACKサービス（4月）と、サービス内容を拡充。同年8月にはIP電話サービス・IPテレビ電話サービス、9月にはIPセントレックスサービス、インターネット接続サービス「CTC NetLINK」を開始しました。

さらに同年12月には、トーエネックからインターネットサービスプロバイダ「i-chubu」（インターネット中部）の営業譲渡を受け、サービスを開始しました。2004年1月にはBroad Diveサービスを開始し、2005年1月にはインターネットデータセンターにおけるサービス等についてISMS認証を取得、同年5月にはアステル事業を終了しました。

2005年6月には広域イーサネットサービス「CTC EtherDIVE」とインターネット接続サービス「CTC NetDIVE」を開始しました。2006年1月には中部電力株式会社からコミュファ（commuf@）事業を承継し、サービスを開始、2007年11月には「コミュファプラス」「アクセスコミュファプラス」を開始しました。

2008年4月、KDDIが中部電力から株式の80.5%を取得し、KDDIの子会社となりました。2009年3月には「i-chubu」（インターネット中部）サービスを終了、同年9月にはCTCデータセンター名古屋栄を開設しました。

2010年10月には、名張市を除く中京広域圏を対象にコミュファ光テレビ（光ファイバーケーブルテレビ）を開始し、「CTCマネージドクラウドサービス」を開始しました。2011年4月にはイーサネットVPNサービス「CTC Etherコミュファ」を開始し、同年10月には略称ロゴを変更しました。

2012年4月には法人（中小企業）向けサービス「ビジネスコミュファ光」を開始し、2014年2月にはCTCデータセンター名古屋丸の内を開設しました。2021年6月にはオンラインゲームに特化した「コミュファ光 ゲーミングカスタム」（ファストコネクトオプション）の提供を開始しました。

かつて行っていた事業

アステル中部：
かつてはPHS事業を行っており、アステルブランドでサービスを提供していました。

インターネット中部：
2003年12月1日に株式会社トーエネックから営業譲渡により継承したインターネット接続事業のブランド名称です。

関連項目

電力系通信事業者：
電力会社が運営する通信事業者の総称です。CTCもその一つです。

CCNet：
中部電力グループのケーブルテレビ・インターネットプロバイダーで、中京3県で展開しています。

外部リンク

ctc 中部テレコミュニケーション株式会社
コミュファ光

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