中部航空方面隊司令部支援飛行隊

中部航空方面隊司令部支援飛行隊

中部航空方面隊司令部支援飛行隊は、中部航空方面隊隷下の飛行隊です。主に連絡機としてT-4練習機とU-4多用途支援機を装備し、運用しています。部隊の特性上、入間基地を拠点としていますが、日本全国の航空自衛隊基地へ展開することがあります。

概要

1956年8月1日、F-86F戦闘機を使用する臨時航空訓練部として入間川で新編されました。その後、航空集団、航空総隊司令部飛行隊と名称変更を経て、2014年8月1日に現在の中部航空方面隊司令部支援飛行隊となりました。コールサインは「ZEUS（ゼウス）」です。

同部隊の機体は、必ずしも同隊所属の搭乗員のみが使用するわけではありません。これは、後述する部隊特性に起因します。入間航空祭では、T-4練習機により「シルバーインパルス」を編成し、展示飛行を実施しています。同隊所属の操縦士は、全員が教官または認定操縦士の資格を保有しています。

沿革

1956年8月1日 - 入間川にて臨時航空訓練部として部隊編成
1957年8月1日 - 臨時航空訓練部解散
1958年8月1日 - 航空集団が航空総隊に改編されたことに伴い、航空総隊司令部飛行隊として再編
1960年頃 - ロッキードT-33A練習機を配備
1976年頃 - YS-11Eが電子戦隊に配備
1980年 - 電子戦隊EC-46D退役
1980年 - 連絡機としてB-65を配備
1982年3月15日 - 航空自衛隊所属のF-86Fが退役。入間基地で退役式を実施
1986年6月27日 - EC-1が電子戦隊に配備
1995年頃 - T-4中等練習機配備
1997年 - U-4多用途支援機が配備
1998年3月25日 - 連絡機B-65退役
1999年11月22日 - 同隊所属のT-33A練習機が入間川河川敷に墜落する事故が発生（T-33A入間川墜落事故）
2000年6月29日 - 航空自衛隊所属のT-33Aが退役。入間基地でセレモニーを実施
2014年8月1日 - 航空総隊司令部飛行隊が部隊改編に伴い中部航空方面隊に編入、電子戦隊が航空戦術教導団隷下へ異動
2024年8月1日 - 中部航空方面隊司令部支援飛行隊 創隊10周年

部隊特性

中部航空方面隊司令部支援飛行隊の主な存在理由は、航空幕僚監部、航空総隊、中部航空方面隊、幹部学校、統合司令部、支援集団といった部隊に所属する、ウィングマーク保持者（航空機操縦要員）の技量維持を支援することにあります。これらの要員は、定期的な飛行訓練（年次飛行）を行う必要がありますが、各戦闘機基地で行うと通常訓練に支障をきたす可能性があります。そこで、入間基地および周辺空域で集中的に訓練を実施することで、効率的な技量維持を実現しています。

また、他の基地で会議などが開催される際、同隊所属のT-4またはU-4が移動手段として利用されることがあります。そのため、操縦者が空将、空将補、一等空佐といった、他部隊では飛行隊長や飛行群司令クラスの階級の自衛官であることも珍しくありません。

歴代運用機

戦闘機
F-86F (1956年8月1日～1982年3月15日)
練習機
T-33A (1960年頃～2000年6月29日)
T-4 (1995年頃～現在)
連絡機
B-65 (1980年頃～1998年3月25日)
U-4 (1997年頃～現在)
電子戦機（航空戦術教導団隷下へ異動）
EC-46D (～1980年頃)
YS-11EA (1976年頃？～2014年7月31日)
EC-1 (1981年頃～2014年7月31日)

外部リンク

入間基地ホームページ'>入間基地ホームページ
航空戦術教導団ホームページ'>航空戦術教導団ホームページ
* 中部航空方面隊'>中部航空方面隊

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