航空戦術教導団

航空戦術教導団について

航空戦術教導団（Air Tactics Development Wing）は、航空自衛隊航空総隊の隷下に属する部隊です。司令部は東京都福生市の横田基地に所在しています。

創設の背景

2013年12月17日に閣議決定された防衛計画の大綱と、それに続く中期防衛力整備計画において、「弾道ミサイル発射手段への対応能力を検討し、必要な措置を講じる」という方針が示されました。この方針を受けて、航空自衛隊は教導部隊を集約し、一元的に管理する組織として航空戦術教導団を新編することを決定しました。

2014年6月13日には、防衛省設置法等の一部改正法が成立し、この内容が盛り込まれました。同年7月24日には自衛隊法施行令が改正され、同年8月1日に航空戦術教導団が正式に編成されました。

部隊編成

航空戦術教導団は、以下の部隊で構成されています。

司令部：横田基地
飛行教導群：小松基地に所在。旧飛行教導隊を改編。
高射教導群：浜松基地に所在。旧高射教導隊を改編。隷下に千歳基地の基地防空教導隊を含む。
電子作戦群：入間基地に所在。旧航空総隊司令部飛行隊隷下の電子戦支援隊を増強改編。隷下に電子飛行測定隊を含む。
基地警備教導隊：百里基地
航空支援隊：築城基地。北部航空方面隊第3航空団飛行群から隷属変更。

団司令には、空将補が任命されます。

設立の効果

航空戦術教導団の設立により、これまで困難であった複数の教導部隊が参加する共同訓練が可能となりました。これにより、電子戦環境下での空対空戦闘（ドッグファイト）や対空火器戦闘、対空火器の脅威下でのドッグファイトなど、より実践的な訓練が実施できるようになり、航空自衛隊の戦術能力向上に大きく貢献しています。

主要幹部

主要幹部に関する情報は、現時点では公表されていません。

脚注

[脚注に関する情報が提供されていません。]

外部リンク

* 航空総隊部隊紹介 航空戦術教導団

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