中野杯U20選手権

中野杯U20選手権は、2004年から2013年まで開催された、20歳以下の若手棋士を対象とした囲碁の棋戦です。作家である中野孝次氏の意向により創設され、日本の囲碁界において若手育成の重要な役割を果たしました。優勝者には100万円の賞金が授与されました。

主催は日本棋院、協力は中野孝次基金です。大会は、将来を担う若手棋士にとって、その才能をアピールする絶好の機会となりました。

大会ルール

本戦: 16名によるトーナメント戦
コミ: 6目半
持ち時間: 予選、本戦ともに1時間。使い切ると1分の秒読み。決勝戦は90分、秒読み1分。

歴代優勝者

若手棋士の登竜門として、数々の名勝負が繰り広げられてきました。以下に歴代の優勝者と準優勝者を記します。（段位は当時）

第1回（2004年）：瀬戸大樹五段 - 大橋拓文三段
第2回（2005年）：井山裕太四段 - 黄翊祖四段
第3回（2006年）：井山裕太七段 - 謝依旻三段
第4回（2007年）：井山裕太七段 - 黄翊祖七段
第5回（2008年）：李沂修四段 - 村川大介四段
第6回（2009年）：村川大介五段 - 志田達哉三段
第7回（2010年）：村川大介五段 - 志田達哉三段
第8回（2011年）：鈴木伸二三段 - 寺山怜三段
第9回（2012年）：一力遼二段 - 孫喆二段
第10回（2013年）：許家元初段 - 平田智也三段

特に、井山裕太氏が第2回から第4回まで3連覇を達成したことは、特筆に値します。また、村川大介氏も第6回、第7回と連覇を達成しています。彼らは後に日本の囲碁界を牽引する存在となり、中野杯U20選手権が若手棋士の育成に大きく貢献したことを示しています。

中野杯U20選手権は2013年をもって終了しましたが、その精神は後継棋戦であるゆうちょ杯[[囲碁ユース選手権]]に引き継がれています。ゆうちょ杯は中野孝次氏の名を冠しており、若手棋士育成の理念を継承しています。

外部リンク

日本棋院 中野杯のページ
* オンラインマガジン朝日囲碁21 中野杯の成り立ち

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