志田達哉

志田達哉

志田達哉（しだ たつや、1990年12月6日 - ）は、日本棋院中部総本部所属の囲碁棋士。福井県あわら市出身。

プロ入りまでの道のり

小学1,2年生の頃に祖父から囲碁を教わったのがきっかけで囲碁を始める。小学校3年生の時に少年少女囲碁大会全国大会に出場。小学校4年生の時には同大会で3位に入賞を果たす。その後、日本棋院中部総本部の院生となり、研鑽を積む。

中学校入学と同時に愛知県名古屋市に移住。父親が身の回りの世話をする傍ら、志田は囲碁の勉強に没頭する。2005年、中部・関西合同リーグで1位となり、プロ入りを決めた。

2006年4月1日、15歳で入段。日本棋院初の1990年代生まれの入段者となった。

棋士としての活躍

プロ入り翌年の2007年には、若鯉戦（非公式戦）で出場者中最年少ながら優勝を飾る。2009年には天元戦で七大棋戦の本戦に初進出、2010年にはNHK杯テレビ囲碁トーナメントに初出場を果たす。また、2009-2010年には中野杯U20選手権（非公式戦）で2年連続準優勝。

2011年、公式戦となった第6回若鯉戦で決勝戦に進出したが、内田修平七段に敗れ初タイトル獲得はならなかった。同年、竜星戦でベスト8、おかげ杯（非公式戦）でも準優勝。

2013年には阿含・桐山杯で決勝に進出したが、村川大介七段に敗れ準優勝。この年、賞金ランキングで初のトップ10入りを果たす。

その後も、新人王戦準優勝、若鯉戦準優勝と、あと一歩のところでタイトルを逃す戦いが続く。2015年には十段戦・碁聖戦でともに本戦ベスト4に進出。

2016年も十段戦でベスト4に進出。棋聖戦Cリーグでは5戦全勝で挑戦者決定トーナメントに進出。2017年棋聖戦Bリーグでも1組1位となりAリーグに昇格。

2018年、十段戦で挑戦者決定戦に進出するも、村川大介八段に敗れ挑戦手合進出はならず。NHK杯でも決勝戦まで進出したが、井山裕太NHK杯選手権者に敗れ準優勝。棋聖戦Aリーグでは5勝2敗で残留。

2019年、本因坊戦最終予選を勝ち抜き、自身初のリーグ入りを果たす。名人戦でも最終予選を制してリーグ入り。2022年にはリーグ残留に成功。2021年は棋聖戦Bリーグで1組1位となりAリーグに復帰。

2023年の名人戦リーグは陥落となるも、SGW杯中庸戦で優勝。若鯉戦以来となる棋戦優勝を飾り、自身初のタイトルを獲得した。

棋風と人物

粘り強い棋風で、シノギやヨセを得意とする。

寡黙な人柄で知られ、囲碁以外に目立った趣味もなく、修業時代から囲碁一筋の生活を送っている。

主な実績

SGW杯中庸戦 優勝（2023年）
棋聖戦 挑戦者決定トーナメント進出 1回
名人戦 リーグ入り3期
本因坊戦 リーグ入り1期
碁聖戦 本戦ベスト4
十段戦 本戦決勝進出1回、本戦ベスト4 2回
阿含・桐山杯 準優勝
NHK杯 準優勝
新人王戦 準優勝
若鯉戦 優勝1回、準優勝2回

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