中馬猪之吉

中馬 猪之吉について

中馬猪之吉（ちゅうま いのきち）は、1885年1月31日に鹿児島県の現霧島市で生まれ、1971年1月23日に85歳で亡くなった日本の農業指導者及び政治家です。彼は大正から昭和にかけて、地元の農業と政治に多大な影響を与えました。

生い立ちと教育

中馬猪之吉は、父・中馬猪之助の長男として育ちました。1906年12月、彼は神戸高等商業学校（現在の神戸大学）を中退し、その後、家業を継ぐ形で農業に従事することになります。1922年、父が隠居したことに伴い、彼は家督を相続し、農業を営むこととなります。

政治活動の開始

猪之吉は若い頃から地域社会に貢献する姿勢を示し、青年団長や鹿児島県会議員を歴任しました。1923年9月、彼は鹿児島県会議員に選出され、その後、1947年までの5期にわたり議員を務めました。この間、彼は副議長や議長、東国分村長、大政翼賛会鹿児島県支部の常務委員など様々な役割を担いました。

参議院議員としての活躍

1947年4月に行われた第1回参議院議員通常選挙では、無所属で鹿児島県地方区から出馬し当選しました。彼は緑風会に所属し、同年中に公職追放を受け、参議院議員としての任期は1期でした。追放解除後、1956年には無投票で国分市長に当選し、1960年までの1期を務めました。この市長在任中、彼は教育文化の振興、道路整備、治水事業の推進、自衛隊施設の整備誘致、農漁業の振興に力を入れました。

功績と受賞歴

1959年には、長年にわたり公共の福祉に貢献したとして、藍綬褒章を受章しました。また、1964年には勲五等双光旭日章を授与され、地域行政に対するその貢献が評価されました。

家庭と親族

中馬猪之吉は、二男に中馬辰猪を持ち、辰猪もまた衆議院議員として活躍しました。このように家族も政界での活動を続けており、地域に根ざした政治家の家系を築いていました。彼の死後、従五位に叙され、その功績は今もなお語り継がれています。

参考文献

彼の生涯や業績についての詳細は、複数の文献から得られます。特に『人事興信録 第14版 下』や『鹿児島大百科事典』などは、猪之吉に関する貴重な情報源となっています。彼の地域への貢献は評価され続けており、現在も多くの人々に影響を与えています。

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