串本分屯基地

串本分屯基地：紀伊半島南端の空を守る要

串本分屯基地は、和歌山県東牟婁郡串本町に所在する航空自衛隊の分屯基地です。入間基地に所属する第5警戒隊が配置されており、紀伊半島の南端、太平洋に面したこの地で、日本の空の安全を vigilantly 見守っています。

概要

串本分屯基地は、中部航空方面隊隷下の中部航空警戒管制団に属しています。第5警戒隊長が分屯基地司令を兼務し、基地の運営と防衛任務を統括しています。

配置部隊

中部航空方面隊
中部航空警戒管制団
第5警戒隊

沿革：戦時中の見張所から現代のレーダーサイトへ

串本分屯基地の歴史は、第二次世界大戦中の1944年（昭和19年）に旧日本海軍が建設した樫野崎特設見張所に遡ります。当時、大森山山頂付近に電波探信儀（レーダー）や対空機銃陣地が設置され、敵機の監視が行われていました。

戦後、1955年（昭和30年）9月には在日米空軍が紀伊大島の大森山にレーダー基地を建設し、冷戦下における防空体制の強化が図られました。1957年（昭和32年）4月には航空自衛隊東部訓練航空警戒隊第9082部隊が展開し、米軍との連携による警戒監視任務を開始しました。

1959年（昭和34年）3月、アメリカ空軍から航空自衛隊へ基地管理が移管され、日本の防衛力強化の一翼を担うこととなります。1961年（昭和36年）7月には、航空自衛隊中部航空警戒管制団第5警戒群へ改編され、組織としての強化が図られました。

2000年（平成12年）3月には、第5警戒隊へ改編。2006年（平成18年）3月には、部隊の効率化のため、8個小隊制から3個小隊制へ改編されました。

任務と役割

第5警戒隊は、レーダーサイトを運用し、領空侵犯の恐れのある航空機などを早期に発見・識別する任務を担っています。収集された情報は、中部航空警戒管制団を通じて航空総隊へと伝達され、防衛出動などの適切な措置が講じられることになります。24時間365日体制で日本の空を守り続けています。

歴代分屯基地司令

歴代の分屯基地司令は、第5警戒隊長が兼務しています。

基地の現状と地域との連携

串本分屯基地は、隊員の生活基盤を支えるとともに、地域の安全・安心にも貢献しています。基地祭などのイベントを通じて地域住民との交流を深め、地域社会との連携を強化しています。また、災害時には人員や物資の提供など、地域への支援も行っています。

関連項目

航空自衛隊の基地一覧
中部航空警戒管制団
レーダーサイト
紀伊大島

外部リンク

航空自衛隊 串本分屯基地
* 航空自衛隊串本分屯基地 (@JasdfKushimoto) - X（旧Twitter）

串本分屯基地は、紀伊半島の南端という地理的な特性を活かし、日本の空の安全を守る上で重要な役割を果たしています。隊員の皆様の dedication と vigilance に、心から敬意を表します。

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