中部航空警戒管制団

中部航空警戒管制団について

中部航空警戒管制団（Central Aircraft Control and Warning Wing）は、航空自衛隊航空総隊隷下の中部航空方面隊に所属する航空警戒管制団です。司令部は埼玉県狭山市の入間基地に所在しています。

主な任務

中部航空警戒管制団は、東北地方南部から四国東部にかけての中部防衛区域とその周辺空域を、レーダーを用いて常時監視しています。領空侵犯の可能性のある国籍不明機を発見した際には、近隣の戦闘航空団などに緊急連絡を行い、スクランブル発進（緊急発進）した要撃機を地上から誘導（地上要撃管制）する重要な役割を担っています。また、司令部が置かれている入間基地の管理業務も担当しています。

沿革

中部航空警戒管制団は、その前身となる部隊を含めると、以下のような歴史を辿っています。

1954年（昭和29年）10月1日: 米軍ジョンソン基地に航空自衛隊東部訓練航空警戒隊として編成されました。
1956年（昭和31年）9月1日: 東部訓練航空警戒隊が東部訓練航空警戒群に改編されました。
1957年（昭和32年）9月2日: 訓練指導部隊であった中部訓練航空警戒群が廃止され、東部訓練航空警戒群が中部訓練航空警戒群に改称されました。
1958年（昭和33年）10月1日: 中部訓練航空警戒群が中部航空警戒管制群に改編されました。
1961年（昭和36年）7月15日: 中部航空警戒管制群が中部航空警戒管制団に改編され、現在の名称となりました。
1964年（昭和39年）: 東京オリンピック開催に伴い、協力本部を設置し、大会運営を支援しました。オリンピック終了後に協力本部は廃止されました。
2008年（平成20年）: 部隊の再編が行われ、第9移動警戒隊が廃止され、その人員と装備は第2移動警戒隊に統合されました。
2021年（令和3年）: 警戒群が警戒隊に改編されました。
時期不明: 中部航空警戒管制団内に自衛隊入間病院が設置され、人員が配置されました。

部隊編成

中部航空警戒管制団は、以下の部隊で構成されています。

中部航空警戒管制団司令部：（入間基地）
監理部
人事部
防衛部
装備部
中部防空管制群：（入間基地）
防空管制隊
警戒通信隊
整備補給群：（入間基地）
整備隊
車両器材隊
補給隊
基地業務群：（入間基地）
施設隊
通信隊
管理隊
業務隊
会計隊
衛生隊
第1警戒隊：（笠取山分屯基地）
第5警戒隊：（串本分屯基地）
第22警戒隊：（御前崎分屯基地）
第23警戒隊：（輪島分屯基地）
第27警戒隊：（大滝根山分屯基地）
第35警戒隊：（経ヶ岬分屯基地）
第44警戒隊：（峯岡山分屯基地）
第46警戒隊：（佐渡分屯基地）
第2移動警戒隊：（入間基地）

これらの部隊は、それぞれの専門性を活かし、中部航空警戒管制団の任務遂行に貢献しています。

主要幹部

主要幹部に関する情報は、公式には公開されていません。

脚注

脚注に関する情報は、特にありません。

関連項目

防空識別圏
自動警戒管制組織
GCI
北部航空警戒管制団
西部航空警戒管制団
南西航空警戒管制団

外部リンク

入間基地ホームページ




この文章は、中部航空警戒管制団の概要、歴史、組織、任務について包括的に解説したものです。航空自衛隊の防空体制における重要な役割を担っていることがご理解いただけるかと思います。

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