丸の内 (甲府市)

丸の内（まるのうち）

山梨県甲府市に位置する丸の内は、甲府駅の北側に広がる地域であり、現在は丸の内一丁目から三丁目に分かれています。この地域は住居表示が実施されており、郵便番号は400-0031です。

地理と交通

丸の内は北側に甲府駅があり、南側に平和通りが走っています。この通り沿いには、さまざまな商業施設や公共機関が展開しており、利便性が高いエリアとなっています。一丁目には甲府城や山梨県庁、甲府市役所などが立地しており、地域の中心としての役割を果たしています。このエリアはまた、岡島百貨店や山交百貨店といった大型店も存在し、買い物客で賑わいます。

それに対し、二丁目には甲府信用金庫の本店などのオフィスビルが立ち並び、踏み入れる路地裏には山梨県立図書館やマンションがあります。三丁目は住宅地が広がっており、中央地区や相生地区とも隣接しているため、保険会社のビルが多く見受けられます。

商業施設「オリオンスクエア」

オリオンスクエアは丸の内の重要な商業エリアで、南北に約100メートル延びる商店街です。以前は甲府地方検察庁の宿舎があった場所であり、戦後にオリオン通りとして整備されました。アーケードは1956年に完成し、その後数回の改修を経て、現在のガラス張りのアーケードに進化しました。このアーケードにより、買い物客は雨に濡れることなく行き来できます。

ここはスーパーマーケット「オギノ」や洋菓子チェーン「シャトレーゼ」の発祥地でもあり、地域の文化にも大きな影響を与えています。「オギノ」はパセオとして長く営業していましたが、現在はその場所に複合ビル「ココリ」が建っています。シャトレーゼも一時期店舗を構えていましたが、今は撤退しています。

丸の内の歴史

この地域は長い歴史を有し、1593年に浅野長政や浅野幸長によって甲府城が築かれましたが、1873年には廃城となります。その後、1903年に中央本線の延伸に伴い甲府駅が開業し、昭和に入ると行政機関もこの地に移転してきました。また経済の発展とともに商業施設も増えました。

1964年には住居表示が実施され、地域名が丸の内に変更されるなどしています。数回の大きな改修や新設が行われ、最近では2010年に新たなビル「ココリ」が竣工し、さらなる進化を遂げています。特に、甲府駅のバスターミナルの改修も行われ、交通の利便性が更に向上しました。

教育と行政

教育機関については、市立小・中学校の学区が設けられています。また、地域には山梨県警察本部や多くの公共機関が集まり、行政機能も充実しています。これにより、住民にとっても非常に住みやすい環境が整っています。

まとめ

丸の内は歴史的な要素とともに、現代的な商業施設が融合した活気ある地域です。公共交通機関やさまざまな施設が整い、住みやすい町づくりがなされていることが魅力の一つと言えるでしょう。

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