丸ノ内駅

丸ノ内駅の概要

丸ノ内駅（まるのうちえき）は、愛知県清須市清洲に設置されている名古屋鉄道名古屋本線の駅です。駅番号はNH43です。周囲は主に住宅地が広がり、地域の生活に密着した駅となっています。また、戦国時代には清須城の城下町の一部であり、この歴史的背景が魅力を加えています。

歴史

この駅の歴史は、1914年9月22日に名古屋電気鉄道清洲線の丸之内駅として開業したことに始まります。1921年には名古屋電気鉄道が名古屋鉄道に譲渡され、名古屋鉄道の駅となりました。1928年には名岐線（現在の名古屋本線）の当駅から西清洲（現・新清州）間が開通し、名岐線と清洲線の接続駅としての役割も果たしました。

その後、1930年に駅名が「丸ノ内駅」に改称され、1944年には清洲線が休止されました。1948年には廃止となり、1971年には無人駅となります。2011年からはICカード利用の「manaca」も導入され、2012年にはトランパスの供用が終了しました。

駅構造

丸ノ内駅は地上駅であり、6両編成に対応した2面2線の相対式ホームを持っています。駅の管理が隣の須ヶ口駅に集中しているため、駅舎も新しく設けられました。ホームの岐阜寄りに改札口があり、改札内にホーム間を行き来できる通路は設けられていません。そのため、乗客は事前に行き先を確認する必要があります。各改札口付近には自動券売機と自動精算機が設置されていますが、定期券の支払いは現金のみです。また、普通列車を運行するための信号機が自動制御されており、停車をスムーズに行っています。

利用状況

利用者の数は年々変化しており、2020年度の移動等円滑化取組報告書によると、1日あたりの平均乗降人員は956人でした。数年前の2013年度には854人で、名鉄の全駅中では238位に位置していました。過去には、1992年度には1,004人に達していたこともあります。普通列車しか停車しないため、名古屋方面へ向かう際は須ヶ口駅での乗り換えが必要で、利用者数はあまり多くありません。

駅周辺

駅周辺はほぼ住宅地で、静かな環境が保たれています。当地域の歴史は深く、戦国時代には清須城の城下町として栄えていました。駅の西側にある五条川の橋を渡ると、あま市に入ります。周辺には美濃路や清洲丸之内郵便局が位置し、地域の生活に密着した施設が存在します。

隣接駅

名古屋鉄道名古屋本線の隣接駅は、須ヶ口駅（NH42）と新清洲駅（NH44）です。多くの特急列車はこの駅を通過しますが、普通列車は停車します。これにより、地域の日常的な移動手段としての役割を果たしています。

丸ノ内駅は、名古屋鉄道の歴史を側面から支える存在であり、地域住民にとっても重要な交通拠点と言えるでしょう。

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