丸山政男

丸山政男は、1889年（明治22年）に長野県で生まれ、1957年（昭和32年）に亡くなった日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍中将。彼は、農業を営む丸山政蔵の五男として誕生しました。

経歴

丸山は、松本中学校を経て、1911年5月に陸軍士官学校（23期）を卒業。同年12月には歩兵少尉に任官し、歩兵第57連隊に配属されました。その後、1919年11月には陸軍大学校（31期）を卒業しています。

エリート軍人として着実にキャリアを重ね、参謀本部勤務、イギリス出張、イギリス大使館付武官補佐官、陸軍大学校教官、インド駐剳武官などを歴任。1938年7月には陸軍少将に進級しました。日中戦争では歩兵第6旅団長として出征し、武漢攻略作戦に参加しています。

その後、近衛師団司令部付、第3独立守備隊長などを経て、1941年3月には陸軍中将に昇進。太平洋戦争では、第2師団長としてバタビア攻略作戦に従事しました。ガダルカナル島の戦いでは、第2次総攻撃に第2師団が投入され、激戦を繰り広げましたが、撤退を余儀なくされました。1944年3月に予備役編入となり、1947年（昭和22年）11月28日には公職追放の仮指定を受けています。

戦後、丸山は戦犯容疑で起訴されましたが、1949年12月25日にバタビア裁判で無罪判決を勝ち取りました。

人物

丸山政男は、陸軍の中枢で活躍したエリート軍人であり、日中戦争や太平洋戦争といった激戦地を転戦しました。その一方で、戦後は戦犯容疑で起訴されるなど、激動の時代を生きた人物でもあります。

親族

妻は丸山貞。陸軍大将である金谷範三の娘です。

関連事項

蘭印作戦

参考文献

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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