金谷範三

金谷範三について

金谷 範三（かなや はんぞう）は1873年4月24日に生まれ、1933年6月6日に亡くなった日本陸軍の軍人であり、最終的には陸軍大将に昇進しました。彼は大分県高田町の出身で、医師であった父、金谷立基の二男として育ちました。若い頃から教育を受け、涵養学舎や、成城学校を経て1894年には陸軍士官学校を卒業し、歩兵少尉として日清戦争に従軍しました。

軍人としてのキャリア

陸軍士官学校卒業後、金谷は歩兵第3連隊に配属され、その後、参謀本部に進出しました。1901年には陸軍大学校を優秀な成績で卒業し、その後、教官職を歴任しました。日露戦争では第2軍の参謀としても奉仕し、その後も様々なポジションを歴任しました。彼はドイツやオーストリア大使館での勤務を経て、多くの重要ポストに就くことになります。

1918年に少将に昇進すると、支那駐屯軍の司令官や参謀本部の第1部長を歴任し、1922年には中将に進級。その後、第18師団長や参謀本部次長、陸軍大学校長、朝鮮軍司令官など数多の役職につきました。1928年には大将に昇進し、軍事参議官や参謀総長を務め、特にこの期間中には満洲事変が起こり、その対応に追われることとなりました。

軍事参議官としての最後

参謀総長在任中に、金谷は特に真崎甚三郎に対して敵意を抱いていたと言われています。彼は真崎の台湾軍司令官への赴任に強く反対していましたが、軍内部の意見を受け入れやむを得ず赴任を認めました。1931年12月、金谷は再び軍事参議官に就任しましたが、在任中に不幸にも亡くなりました。

栄典と家族

金谷は生涯を通じて多くの栄典を受けました。1894年には正八位、1922年には従四位を授与され、その後も正四位、従三位、正三位、従二位などを獲得しました。また、勲章としては、勲四等旭日小綬章や功四級金鵄勲章、勲三等瑞宝章などがありました。

家族については、彼の娘婿が丸山政男陸軍中将であり、軍人としての血を引くことになりました。金谷の人生は日本陸軍の発展に寄与した多くの功績とともに、多くの歴史的事件と絡み合っています。彼の名声と影響は、今もなお多くの人々に記憶されています。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
• - 『陸軍現役将校同相当官実役停年名簿』昭和6年9月1日調

もう一度検索