丸建つばさ交通

丸建つばさ交通株式会社について

丸建つばさ交通株式会社は、埼玉県伊奈町に本社を置く交通事業者で、主に路線バスや貸切バスなどの運行を行っています。この会社は、経営破綻を迎えた丸建自動車の事業を引き継ぐ形で設立されました。

企業の設立背景

かつて「けんちゃんバス」として親しまれていた丸建自動車は、新型コロナウイルスの影響でバス需要が急激に減少しました。このため、2020年5月に民事再生法の適用を申請し、事業譲渡の手続きに入ります。しかし、譲渡価格が合意に至らず、同年10月には民事再生手続の廃止が決定し、その後の破産手続きへと進む事態となりました。

このような状況の中、丸建自動車は2020年12月に、埼玉県のつばさ観光バスと全事業の譲渡契約を締結しました。これにより、つばさ観光バスが設立した丸建つばさ交通が、新たに事業を開始することとなります。2021年2月には関東運輸局から事業譲受の許可を受け、同年2月16日より「けんちゃんバス」として営業を再開しました。

会社沿革

• - 2020年11月：丸建つばさ交通設立。
• - 2020年12月10日：丸建自動車との事業譲渡契約を締結。
• - 2021年2月12日：関東運輸局より事業譲受の許可を取得。
• - 2021年2月16日：丸建自動車からの全事業を譲受し営業開始。
• - 2023年4月：全路線でWAON決済を導入。

営業所と運行路線

本社営業所は伊奈町に位置し、主に路線バスを担当しています。また、上尾市には旧丸建自動車の本社を改称した上尾営業所があり、貸切バスや特定輸送、介護タクシーを運営しています。

「けんちゃんバス」として展開される一般路線バスは、上尾市、桶川市、北本市、蓮田市、伊奈町を結ぶ路線を持ち、地域の移動手段として重要な役割を果たしています。また、コミュニティバスも運行しており、上尾市の循環バス「ぐるっとくん」を2025年から担当することになっています。

廃止・運休路線

丸建つばさ交通の設立後にはいくつかの路線が廃止や運休となりました。代表的な廃止路線には以下があります。

• - 大宮駅西口循環
• - 与野本町先回り（運行終了：2023年1月30日）
• - 白岡中央病院線（運行終了：2024年3月13日）
• - 上尾駅発着のいくつかの路線も終了予定です。

さらに、車両についても旧丸建自動車から62台を譲受し、現在の車両数は47台（路線バス24台、貸切5台、特定輸送用14台、介護タクシー3台）となっています。新車は、つばさ観光バスと共通のデザインで統一されています。

まとめ

丸建つばさ交通株式会社は、地域の交通インフラとしての重要性をもった バス運行を継続しつつ、地域のニーズにも応えたサービスを展開しています。今後も、地域社会とのつながりを深めながら、持続可能な交通手段の提供に努めていくことでしょう。

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