丸瀬布駅

丸瀬布駅：木材と発展の歴史を刻む、石北本線沿線の駅

北海道紋別郡遠軽町丸瀬布地区に位置する丸瀬布駅は、北海道旅客鉄道（JR北海道）石北本線沿線にある地上駅です。電報略号は「マセ」、駅番号は「A48」です。特急列車の一部を除く全ての列車が停車するため、地域住民にとって重要な交通の要衝となっています。

木材輸送の隆盛と地域の変遷

1927年（昭和2年）10月10日、石北東線（後の石北本線）遠軽駅-丸瀬布駅間が開通したことに伴い開業しました。当初は駅構内に建設事務所や機関庫も設置され、活気に満ち溢れていました。翌年には武利意森林鉄道が開通し、丸瀬布駅は木材や物資の輸送拠点として、多くの側線を有し、貨物輸送で大きな役割を果たすようになりました。昭和初期から中期にかけては、周辺の林業が発展したことで、駅は最盛期を迎えました。その後、昭和30年代後半には武利意森林鉄道の休止・廃止に伴い、貨物輸送量は減少しました。1982年には貨物取扱いを廃止、1984年には荷物取扱いも廃止となり、駅員無配置駅となり簡易委託化、そして1992年には完全無人化されました。

駅舎と周辺環境

丸瀬布駅は島式ホーム1面2線のシンプルな構造です。かつては2面3線の規模でしたが、現在の規模に改築されました。ホームへのアクセスは構内踏切を利用します。トイレは駅舎内に設置されています。2000年には、駅舎が丸瀬布生涯学習館と一体となって改築されました。この施設には図書館や託児所も併設され、地域住民の学習や子育てを支援する多機能な拠点として活用されています。

駅周辺は、丸瀬布地区の中心地であり、国道333号や北海道道などの主要道路が交差し、道の駅「まるせっぷ」や丸瀬布インターチェンジも近接しています。行政機関や金融機関、商業施設なども集積しており、生活に必要な施設が充実しています。バス路線も利用でき、旭川紋別自動車道へのアクセスも良好です。

年表

隣の駅

丸瀬布駅は、歴史と地域住民の生活を繋ぐ重要な役割を担う駅です。

もう一度検索