主税局 (琉球政府)

主税局について

主税局は、琉球政府の行政機構において、税に関する政策立案と執行を担った重要な部局です。1965年8月1日の機構改革により、それまで計画局の外局であった主税庁が昇格し、主税局となりました。

所掌事務

主税局は、以下の事務を所管していました（1972年5月14日時点）。

政府税の制度に関する調査、企画及び立案：政府の税制に関する基本的な方針や具体的な制度設計を行っていました。税制は社会経済に大きな影響を与えるため、慎重な検討と専門的な知識が求められました。
税務に関する事務：税金の賦課、徴収、管理など、税務に関する一連の業務を執行していました。これには、税法の解釈、税務申告の受付、税務調査などが含まれます。公平かつ効率的な税務行政の運営が求められました。
税関業務に関する事務：関税の徴収、輸出入貨物の検査、通関手続きなど、税関に関する業務を執行していました。貿易取引の円滑化を図るとともに、不正な輸出入を取り締まる役割も担っていました。

組織

主税局は、1972年5月14日時点で、以下のような組織構成となっていました。外局は設置されていませんでした。

内部部局

局長直属：局全体の運営を統括する部署です。
総務課：局内の人事、会計、庶務などを担当する部署です。
税制室：税制に関する調査、企画、立案を専門的に行う部署です。
税務部：税務に関する事務を統括する部署です。
徴収課：税金の徴収を担当する部署です。
直税課：所得税や法人税などの直接税を担当する部署です。
間税課：消費税や酒税などの間接税を担当する部署です。
調査査察課：税務調査や脱税調査を担当する部署です。
税関部：税関業務を統括する部署です。
業務課：税関業務全般を担当する部署です。
鑑査課：税関業務の監査を担当する部署です。

支分部局

税務署：各地域において税務事務を行う出先機関です。
税関：各地域において税関業務を行う出先機関です。

附属機関

税務相談所：納税者からの税に関する相談に対応する機関です。

参考文献

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。NDLJP:9775065。

関連項目

琉球政府
行政主席

外部リンク

* 沖縄県公文書館

もう一度検索