久保恭久

久保恭久：社会人野球の名投手・名監督

久保恭久（くぼ やすひさ）は、1960年10月21日生まれ、和歌山県出身の元社会人野球選手であり、監督としても輝かしい実績を残した人物です。

球歴

橋本高校時代は控え投手ながら、1978年春季近畿大会県予選で決勝に進出。リリーフとしてマウンドに上がりました。中京大学に進学後は、愛知大学リーグで頭角を現し、1981年秋季リーグから3季連続優勝に貢献。1982年には春季リーグで最優秀選手とベストナイン、秋季リーグでは敢闘賞とベストナインに選ばれるなど、その実力は高く評価されました。全日本大学野球選手権大会にも出場し、準決勝まで進出しています。

日産自動車での活躍

大学卒業後、日産自動車に入社。左腕投手としてチームを支え、1984年の都市対抗野球では、1回戦で完投勝利を挙げるなど、チームの初優勝に大きく貢献しました。翌1985年の都市対抗でも2勝を挙げる活躍を見せました。

選手として14シーズン、コーチ兼任選手として3シーズンを過ごした後、1999年に日産自動車の監督に就任しました。

監督としての手腕

監督としてもその手腕を発揮し、2003年の社会人野球日本選手権大会でチームを初優勝に導きました。都市対抗野球でも2005年、2006年と2年連続で決勝に進出するなど、チームを強豪へと押し上げました。

日産自動車は2009年シーズンをもって休部となりましたが、久保が監督を務めた10年間で、9人の選手がNPBドラフトで指名を受けるなど、選手育成にも大きく貢献しました。

パナソニック、そしてJR東海へ

日産自動車休部後、パナソニックへ移籍し、副部長を経て2011年から3年間監督を務めました。2014年からは近畿大学硬式野球部で投手アドバイザーとして活動。2018年からはJR東海の監督に就任し、チームを率いました。2022年12月1日付でJR東海の監督を退任しています。

主なタイトル・表彰

都市対抗野球大会10年連続出場（1993年）

NPBドラフト指名を受けた主な選手

久保が監督時代に在籍していた選手の中には、数多くのNPB選手がいます。

日産自動車

押本健彦（投手）：日本ハム→ヤクルト
三橋直樹（投手）：横浜
梵英心（内野手）：広島
高崎健太郎（投手）：横浜
青木高広（投手）：広島→巨人
野上亮磨（投手）：西武→巨人
堂上隼人（捕手）：ソフトバンク
久古健太郎（投手）：ヤクルト
熊代聖人（外野手）：西武

パナソニック

* 秋吉亮（投手）：ヤクルト→日本ハム

久保恭久は、選手、監督として社会人野球界に多大な貢献をした人物として、その功績は長く語り継がれることでしょう。

もう一度検索