久保田孝

久保田孝の音楽活動

久保田孝（くぼた たかし）は、1942年7月12日、東京都小石川区（現在の文京区）に生まれました。彼は、指揮者、作曲家、そしてマンドリン教師として、多岐にわたる音楽活動を展開しています。

指揮者としての活動

久保田は、明治大学法学部を卒業後、指揮者としての道を歩み始めました。三石精一に師事した後、1968年に西ドイツへ留学し、カールスルーエ音楽大学でアルトゥール・グリューバーに指揮を学びました。さらに1972年からは、ウィーン国立音楽大学でハンス・スワロフスキーに師事し、指揮者としての研鑽を積みました。

帰国後は、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、群馬交響楽団、新星日本交響楽団、日本新交響楽団、ディベルティメント室内管弦楽団など、数々のオーケストラを指揮しました。また、青少年音楽日本連合（JMJ）主催の青少年音楽祭では、ジュネス・ミュジカル・マンドリンオーケストラの指揮を7年間務めました。2002年には、ロシアのオシポフ国立ロシア民族楽器オーケストラに、外国人指揮者として初めて客演指揮を行いました。

マンドリン界での活動

久保田は、明治大学在学中からマンドリンに親しみ、明治大学マンドリン倶楽部で研鑽を積みました。大学卒業後は、編曲家佐伯亮の下でスタジオミュージシャンとして活動し、マンドリンやバラライカの奏者としても活躍しました。

作曲家としては、明治高等学校在学中からマンドリンオーケストラ曲の作曲を始め、現在に至るまで多くの作品を手掛けています。彼の作品はマンドリン界で高く評価されており、日本全国各地のマンドリン楽団で演奏されています。1993年には、自らマンドリンオーケストラ「クボタ・フィロマンドリーネン・オルケスター」を創立し、常任指揮者・音楽監督を務めています。

また、上智大学ソフィアマンドリーノ、明治高等学校・中学校マンドリン部、明治高校マンドリン部OB孝友会オーケストラ、山脇学園高等学校マンドリンクラブ、玉川聖学院ギターマンドリン部など、数多くの団体の音楽監督を務めています。さらに、音楽教室「KMA(Kubota Musik Akademie)」を主宰し、後進の指導にも力を入れています。

主要な作曲作品

久保田の代表的な作曲作品には、以下のようなものがあります。

序曲第1番 ハ短調
セレナーデ ニ長調
序曲第2番 ト短調
組曲第1番 ロ短調
秋に寄せて
夜曲
ユーモレスク
練習曲 ト短調
ギターのための小品
メヌエット
セレナーデ
ソナタ イ短調
舞踊風組曲第1番
組曲第2番 イ短調
組曲第3番 ト短調
交響曲第1番 ト短調
ピアノとマンドリンオーケストラのための幻想曲
交響曲第2番 ニ短調
祝典のための序曲
舞踊風組曲第2番
幻想曲第1番 イ短調
交響曲第3番 ホ短調
幻想曲第2番 ホ短調
舞踊風組曲第3番
幻想曲第3番 ニ短調
奇想曲「イタリア」
イセアーナ
詩的幻想曲「過去への祈り」
ワルツ フォー ミー
舞踊風組曲第4番

これらの作品は、彼の音楽的な才能と、マンドリン音楽への深い愛情を示すものです。

外部リンク

* クボタフィロマンドリーネンオルケスター HP

久保田孝は、指揮者、作曲家、マンドリン教師として、日本の音楽界に多大な貢献をしています。彼の音楽活動は、今後も多くの人々に感動を与え続けるでしょう。

もう一度検索