久我清通

久我清通（こが きよみち）は、室町時代前期から中期にかけて活躍した公卿です。権大納言である久我通宣の子として生まれました。

経歴

明徳4年（1393年）に誕生し、永享元年（1429年）には内大臣に任じられ、1432年まで務めました。嘉吉元年（1441年）に足利義教が嘉吉の変で暗殺されると、その混乱に乗じて源氏長者の地位を申請し、任ぜられるという異例の経緯を辿ります。しかし、彼の死後、足利義政が再び源氏長者に任じられたため、源氏長者の地位は足利将軍家に戻りました。

嘉吉2年（1442年）には従一位に叙せられ、公卿としての地位を確立します。享徳元年（1452年）には太政大臣に任じられ、翌年の享徳2年（1453年）までその職を務めました。

享徳2年（1453年）に薨去。

系譜

父：久我通宣（1373年 - 1433年）
母：不詳
妻：不詳
男子：久我通博（1426年 - 1482年）

久我清通は、室町時代という激動の時代において、公卿として重要な役割を果たしました。特に、嘉吉の変後の源氏長者就任は、彼の政治的な手腕を示す出来事として特筆されます。しかし、最終的に源氏長者の地位は足利将軍家に戻り、室町幕府の権威が再確立されることとなりました。

もう一度検索