乙バイパス

乙バイパス

乙バイパス（きのとバイパス）は、新潟県胎内市桃崎浜から村上市南新保にかけて新潟県によって整備された、国道113号の重要なバイパス道路です。

概要

このバイパスは、新潟県胎内市桃崎浜を起点とし、同県村上市南新保を終点とする全長2.1kmの区間です。その整備にあたっては、開通前の旧道区間が抱えていた課題の解消が主眼となりました。旧道は1993年に国道指定された区間でしたが、道幅が狭く、急なカーブや交差点が連続するなど、地域の生活道路としては機能していても、通過交通にとっては流れを阻害するボトルネックとなっていました。

乙バイパスは、これらの問題を解決し、交通の安全性、定時性、円滑性を向上させる目的で計画されました。全長2.1kmのうち、国道345号から新潟県道3号新潟新発田村上線までの約1.7kmの区間は完成2車線として供用されています。また、新潟県道3号から日本海東北自動車道 荒川胎内インターチェンジ（IC）までの約0.4kmの区間は、暫定2車線ながら将来的に4車線化を見据えた構造となっています。このバイパスの開通は、並行して整備された荒川道路と一体となって機能し、国道345号方面と国道7号方面を結ぶ広域的な交通の流れを大幅に改善し、周辺地域の利便性向上に貢献しています。

バイパスが通過する市町村は以下の通りです。

新潟県
胎内市
村上市

沿革

乙バイパスは段階的に供用が開始されました。最初の区間が開通したのは2009年（平成21年）です。

2009年（平成21年）3月21日：新潟県道3号新潟新発田村上線から日本海東北自動車道 荒川胎内ICに至る延長0.4kmの区間が先行して開通しました。
2009年（平成21年）7月14日：胎内市桃崎浜の国道345号交点から新潟県道3号新潟新発田村上線までの延長1.6kmの区間が開通し、これにより乙バイパスは全線が開通となりました。

接続する主な道路

乙バイパスは、以下の主要な道路と接続しています。

国道345号
新潟県道3号新潟新発田村上線
日本海東北自動車道（荒川胎内IC）
荒川道路（荒川胎内ICに直結）

周辺のバイパスとの関連

新潟方面から村上・山形方面へ向かう国道113号の改良区間における、乙バイパスの位置関係は以下のようになります。

新潟方面の新新バイパスから現道区間を経て、乙バイパスへと繋がり、さらに荒川道路へと連続しています。これは、新潟市から村上市方面への地域高規格道路ネットワークの一部を形成しており、日本海沿いの主要な幹線道路として重要な役割を担っています。

関連項目

中部地方の道路一覧
* 荒川道路

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