九四オレンジフェリー

九四オレンジフェリー株式会社について

九四オレンジフェリー株式会社は、愛媛県と大分県を結ぶフェリー航路を運営する海運企業です。1963年に設立されたこの会社は、四国開発フェリーグループに属し、豊後水道を行き来する重要な役割を担っています。特に、訪れる観光客や地元住民にとっては、必要不可欠な交通手段となっており、様々な貨物や乗客を効率的に運ぶサービスを提供しています。

沿革

当社の歴史は、1963年9月9日に設立された「株式会社九四フェリーボート」から始まります。1964年には運航が開始され、拡大を続けていきます。1985年に「ニュー九州」の運航が始まり、臼杵港フェリーターミナルも整備されました。

1987年には、宇和島運輸と宿毛観光汽船と共同で「八幡浜・佐伯フェリー株式会社」が設立され、1992年には完全子会社化されました。その後、大きな転機が訪れ、2000年に民事再生法の手続きが申請され、2003年には経営再建を断念することになります。この年には、「九四オレンジフェリー」が新たに設立され、八幡浜から臼杵の航路が引き継がれることが発表されました。

航路と船舶

九四オレンジフェリーの主な航路は、八幡浜港と臼杵港を結び、67kmの距離を約2時間20分から2時間25分で結ぶことができます。運航は一日7往復、合計14便で行われていますが、週末や月曜日には一部の便が運休となります。

現在、運航中の船舶には「おれんじ九州」と「おれんじ四国」の2隻があり、いずれもバリアフリーに対応し、車椅子利用者にも使いやすい設計が施されています。これらの船舶は、食事や軽食も提供しており、乗客の快適な移動をサポートしています。特に「おれんじ九州」は 2,924総トンの大きさを誇り、34トンまでのトラックや乗用車を積載できる能力があります。

歴史的背景

九四オレンジフェリーは、その歴史の中で多くの船舶が就航しました。初代の「しこく」は1964年に就航し、様々な改名を経て1985年に引退。その後も、多くの船舶が同航路で活躍してきました。さらに、「ニュー九州」という快適なフェリーが導入されたことで、所要時間が短縮され、旅行者にとっての利便性が大いに向上しました。

会員制度

かつて存在した「おれんじ会」は、九四オレンジフェリー及び四国オレンジフェリーを利用するお客様に特典を提供するもので、2017年度で終了しました。年間の会費を納入することで、運賃の割引等の特典を享受できる仕組みでしたが、現在は給与制度の運用は行われていません。

まとめ

九四オレンジフェリー株式会社は、地域の重要な輸送手段を確保する企業であり、その歴史とともに地域経済に貢献してきました。今後も安全で快適な航路を提供し続け、多くの乗客に利用されることが期待されています。

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