九州屋

株式会社九州屋の概要

株式会社九州屋は、東京都八王子市に本社を置く青果中心の食品小売業です。この企業の名前は、創業者の島田修が宮崎県出身であることから由来しています。九州屋は、創業以来着実に成長しており、青果を中心に食品小売業を展開していることが特徴です。

歴史の始まり

九州屋の歴史は1974年11月に始まりました。当時、島田修氏は八王子市内でトラックを使用して青果の行商を行いました。初めの1ヶ月間で黒字に転換し、翌1975年の4月には八王子市めじろ台に約1坪の店舗をオープンしました。これは青果店としての第一歩であり、法人化されたのは1976年5月のことです。

店舗展開と成長

1984年には、聖蹟桜ヶ丘駅前の複合商業施設「ザ・スクエア」に新たな店舗を出店しました。このとき、前の店舗の売上高が50万円ほどだったため、保証金と設備費を大幅に減額してもらい出店することができました。約30坪の売場に工夫を凝らし鮮度を保つため、ショーケースを斜めに配置するなどの取り組みを行い、出店から半年後には月商8000万円に達する成功を収めました。

その後、九州屋は1987年に山梨県甲府市の岡島百貨店に出店し、1988年には小田急百貨店町田店にも進出しました。これにより、当社は広いエリアでの認知度が高まり、経営方針「立て直し屋」という言葉が示す通り、大量販売で新しい出店の機会を生むことに努めたのです。1992年には静岡県浜松市の松菱百貨店に進出し、さらに1993年には兵庫県尼崎市にある「エース新鮮館」へも出店し、その後も全国展開を続けました。

有機農産物と新たな挑戦

1997年12月には有機農産物プロジェクトチームを結成し、有機栽培農家と連携する活動も本格化しました。1998年には小田急ハルクにおいて、有機農産物専門店に業態転換を行い、他の店舗にも有機農産物コーナーを設けるなどの取り組みを進めてきました。

2000年には函館西武の地下食品売り場に出店し、その後も全国の百貨店や専門店ビルに青果店を展開しました。このようなスケールメリットを活かした仕入れ戦略により、安定した商品供給を実現しています。さらに地域住民の高齢化にも配慮し、シャトルバスの運行なども取り入れることで利便性を追求しています。

沿革と今後の展望

九州屋の沿革を見ると、1974年の行商からはじまり、1995年には九州地方への展開を果たし、広島県や中国地方などにも積極的に出店してきたのがわかります。また、2015年には大手エア・ウォーターが株式を55%取得するなど、大きな変化もありました。

結論

九州屋は、地域に根ざした経営方針を大切にしつつ、新たな挑戦に果敢に取り組んできた企業です。引き続き、持続可能な経営を進め、さらなる成長を目指していくことでしょう。

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