九州産交バス熊本営業所

九州産交バス熊本営業所

九州産交バス熊本営業所は、熊本県熊本市西区上代に位置する、九州産交バスの主要な営業所です。この場所は、単なるバスの運行拠点としてだけでなく、九州産交バスグループ全体の中心的な役割を担っています。敷地内には、一般路線バスを管轄する熊本営業所、高速バスを担当する高速営業所、そしてグループ会社である産交バスの熊本営業所が同居しています。さらに、九州産交バスと産交バス、九州産交オートサービスの本社も併設されており、まさに九州産交グループの心臓部と言えるでしょう。

営業所の歴史と概要

この営業所は、2007年10月1日に、旧中央営業所（田崎車庫）と旧小島営業所（小島産交）を統合して誕生しました。約38,000平方メートルという広大な敷地には、約180台のバスを収容できる能力を持ち、九州最大級の規模を誇ります。所属車両は、熊本市近郊の一般路線バスのほか、九州・本州方面への高速バスや九州横断バスなど多岐にわたります。

事務所棟1階には営業所窓口があり、定期券やICカード、各種乗車券の購入が可能です。また、敷地入口には「西部車庫」というバス停が設置されており、一部路線が利用できます。バス利用者のための施設として、50台収容の駐車場や駐輪場も完備されています。さらに、バス停には空調完備の待合室も設けられており、利用者の快適性に配慮されています。

施設の詳細

所在地: 熊本県熊本市西区上代4丁目13番34号
敷地総面積: 38,200平方メートル

事務所棟:
延べ床面積: 1,200平方メートル
1階:
九州産交バス 熊本営業所（路線バス）
九州産交バス 高速営業所（高速バス）
サービス課
乗車券発行窓口
産交バス 熊本営業所
2階:
九州産交バス本社
産交バス本社
整備棟:
面積: 3,000平方メートル
九州産交オートサービス本社併設

併設施設:
中古車販売・民間車検工場「産交すまいる館」
バス停留所「西部車庫」（空調設備完備の待合室）
パークアンドライド用駐車場（50台収容）
駐輪場
ファミリーマート上代店

車庫と駐在

熊本営業所は、南区川口町に川口車庫を設け、約7台の車両を駐在させています。また、産交バスは北区植木町の鹿南車庫に3台を駐在させています。かつては、旧小島営業所の車庫や貸切営業所の車庫にも駐在車両がありましたが、現在は廃止されています。また、楠団地バス駐車場にも夜間停泊車両がありましたが、光の森営業所の開設に伴い廃止されました。

高速営業所の管轄では、桜町BTや水道町発着の路線バスの待機・休憩場所として、中央区琴平に本荘車庫があります。

担当路線

熊本営業所は、開設当初から一般路線バス、高速バス、特急バス、空港リムジンバス、県内快速バス、定期観光バスなど幅広い路線を担当していましたが、2012年の組織改正で路線バスと高速バスの営業所に分割されました。その後、2021年の改正で再び熊本営業所と高速営業所として再編されました。

一般路線バスは、熊本市中心部と東部、西部を中心に運行しており、旧熊本市営バスから引き継いだ路線や、熊本都市バスから継承した路線も担当しています。かつては、東バイパスライナーや「まちなかループバス」も運行していましたが、2024年3月末で運行を終了しました。

主な担当路線（九州産交バス）:
沼山津線
木山線
小山団地線
熊本港線
竜田口駅線
楠団地線
池田京町線

主な担当路線（産交バス）:
植木線
万楽寺線
河内線
谷尾崎線
会富線
東バイパス川尻線
* 高森線（たかもり号）

かつては宇土体育センター線や平木橋線なども担当していましたが、現在は廃止されています。

車両

一般路線バスは、日野自動車の車両が最も多く、次いでいすゞ自動車の車両が多いです。近年は、中古車両も積極的に導入されています。また、全国的にも珍しい西工96MCを架装した日野ブルーリボンシティも配置されています。

過去には、ドイツのネオプラン・セントロライナーN4011も運行していましたが、現在は運用を離脱しました。また、リフト付き超低床バスも導入されていましたが、老朽化により撤去されています。

産交バスの車両は、日野レインボー、いすゞエルガミオ、三菱ふそうエアロミディなどが中心です。高速バスにはヒュンダイユニバースも導入されています。

このように、九州産交バス熊本営業所は、熊本の公共交通を支える重要な拠点として、多岐にわたる路線と車両を抱え、日々の運行を続けています。

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