竜田口駅

竜田口駅：熊本大学の玄関口として発展してきた歴史と現在

熊本県熊本市北区黒髪七丁目に位置するJR九州豊肥本線の竜田口駅は、1914年（大正3年）6月21日、宮地軽便線の開通とともに開業しました。当初は鉄道院の駅として発足し、1928年（昭和3年）には豊肥本線に路線名が変更されました。

長い歴史の中で、竜田口駅は地域社会に深く根ざした存在として発展してきました。特に、駅周辺には日本石油（現ENEOS）熊本油槽所があり、専用線を利用した石油輸送が盛んに行われていました。九州[[石油]]大分製油所から竜田口駅まで石油送貨物列車が運行され、地域の産業を支える重要な役割を担っていました。しかし、1993年（平成5年）1[[2月1日]]にはJR貨物の駅が廃止され、貨物輸送の役割を終えました。

1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いが廃止され、1987年（昭和62年）4月1日には国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道（JR九州）と日本貨物鉄道（JR貨物）の駅となりました。1990年（平成2年）1月1日にはJR貨物の駅が休止され、貨物列車の設定も廃止されました。

近年では、2012年（平成24年）1[[2月1日]]に交通系ICカードSUGOCAが導入され、利用者の利便性が向上しました。一方で、2022年（令和4年）3月12日には無人駅化されました。

駅舎は木造建築で、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。ホーム間は構内踏切で連絡しており、シンプルながらも歴史を感じさせる造りとなっています。現在では無人駅となっていますが、近隣の住民にとって欠かせない交通機関として機能しています。

利用状況と周辺環境

2023年度の1日平均乗車人員は745人です。周辺環境は白川と立田山に挟まれた比較的狭い土地ですが、山に沿って住宅街が広がっています。特に、熊本大学が近接していることから、学生や教職員の利用も多いと考えられます。

駅周辺には、熊本大学、熊本国際民藝館、泰勝寺跡、桜山神社、浦山横穴群（県指定史跡）などの施設があり、歴史と文化に触れることができる環境となっています。また、国道3号熊本北バイパスや熊本県道337号熊本菊陽線も近くに通っており、車でのアクセスも良好です。

バス路線としては、駅前に「竜田口駅前」バス停があり、熊本市内中心部や楠団地、武蔵ヶ丘、光の森、大津方面への路線が利用可能です。

隣の駅

竜田口駅の隣の駅は、豊肥本線において、下り方面が東海学園前駅、上り方面が武蔵塚駅です。

まとめ

竜田口駅は、長い歴史と、地域に根ざした利用状況を持つ駅です。かつては貨物輸送も担っていましたが、現在は無人駅として、近隣の住民や熊本大学の学生・教職員の生活を支えています。周辺には歴史的建造物や自然も豊かに残っており、静かな雰囲気の中で利用できる駅と言えるでしょう。これからも地域社会に貢献していく存在として、その役割を果たしていくことが期待されます。

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