九州急行バス

九州急行バス株式会社の概要

九州急行バス株式会社（きゅうしゅうきゅうこうバス）は、福岡県福岡市に本社を構え、高速バスを中心に運行するバス事業者です。1966年に設立され、公益社団法人日本バス協会に加盟しています。具体的には、福岡と長崎を結ぶ特急バス路線「九州号」を運行するために、5つの沿線バス事業者が共同出資して誕生しました。共同出資を行ったのは、西日本鉄道（西鉄）、昭和自動車、祐徳自動車、西肥自動車、長崎県交通局の5社です。これにより、特定の事業者に依存せずに独立した運営が行われています。

歴史

「九州号」は、設立から僅か2ヶ月後の1966年9月20日に運行を開始しました。当初は一般道を利用した特急バスとしてスタートしましたが、1981年には一部区間を高速道路に移行し、高速バスへと進化しました。これに伴い、経路も一般道から高速道へと順次変更され、現在では直行便が主力路線となっています。現在は、福岡から長崎までの直行便が中心となり、停車地も効率化されることで、よりスムーズな運行を実現しています。

繁忙期の運行

繁忙期、特にお盆や年末年始には多くの需要が見込まれます。そのため、福岡方面では西鉄観光バスや西鉄バス久留米、長崎県交通局に運行を委託しており、長崎では主に東長崎営業所が対応しています。このようなフレキシブルな運行体制により、旅行者に対してサービスを拡大しています。

営業所と車両

九州急行バスの営業所は、福岡市の本社を含む福岡営業所と、長崎支社の2か所があります。運行している路線は「九州号」のみであり、効率的な運行を行っています。

車両は、設立当初から西日本鉄道の系列となる西日本車体工業が製造したものを使用しており、三菱ふそうの車両が主力ですが、近年は多様化が進んでいます。最初は西工のボディを持つ三菱ふそうの車両を使用していましたが、2006年に日産ディーゼル製のスペースアローを初めて導入し、その後もいすゞ・ガーラや日野・セレガなど異なるメーカーの車両が採用されています。新車導入やリプレイスによって、車両の更新も行われており、現在では4つのメーカーの車両が運行されています。

車両の検査と塗装

保有する車両の検査は西日本鉄道の工場で行われており、品質と信頼性が確保されています。塗装については、開業当初は緑色とクリーム色の組み合わせが使用されていましたが、1981年に白地に赤・黒・灰色のラインの塗装に変更されました。C型への移行に伴い、前面の塗装も若干の変更が行われています。

結論

九州急行バス株式会社は、福岡と長崎を結ぶ重要な交通機関として、多くの利用者に支持され続けています。歴史ある高速バス路線の運行を通じて地域の交通を支え、時代の要請に応じて柔軟なサービスを展開していることが、この会社の特長と言えるでしょう。

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