九条道教

九条道教について

九条道教（くじょう みちのり）は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての日本の公卿であり、九条家の重要な存在でした。彼は摂政である九条師教の息子であり、また九条房実の養子でもあります。道教は、官位として従一位・関白、さらには左大臣としても知られ、九条家の第9代当主として多くの役職を歴任しました。

官職歴

道教の公職に関する経歴は以下のようになります。彼は元亨3年12月29日（1324年1月26日）に侍従の職を拝命し、その後元亨4年正月には右近衛中将に任命されました。嘉暦2年には伊予権守となり、同年11月には権中納言に昇進。さらに嘉暦3年3月からは権大納言としての職も務めました。これに続いて、元徳2年には右近衛大将に、延元元年には左近衛大将に就任しました。その後、建武4年からは右大臣を務め、建武5年には皇太子傅の役を担いました。

道教は暦応元年から康永元年までの間、左大臣、さらに康永元年に関白に昇進しています。彼の公職歴は、その後の南北朝時代における政局に大きな影響を与えたと考えられています。

位階歴

道教の位階の変遷も注目に値します。彼は元亨3年には正五位下から始まり、徐々に出世し、元弘元年には正二位、康永元年には最終的に従一位を得ています。このように彼は、長い間にわたって日本の宮廷内で重要な位置を占め続けました。

系譜

九条道教は家系においても重要な役割を果たしました。彼の実の父は九条師教、母は守良親王の娘であり、養父には九条房実がいます。道教の正室には大宮季衡の娘があり、彼からは男子の孝尊が誕生しました。また、彼は養子として九条経教を迎え入れました。経教は二条道平の子孫であり、道教の家系を継いでいくことになります。

まとめ

九条道教は、鎌倉・南北朝時代において九条家を代表する公卿として多くの政治的役職を歴任しました。彼の官職や位階の履歴、さらには家族関係は、その時代の日本の政治において極めて重要なものでした。今後も彼の業績は歴史の中で語り継がれ、多くの研究対象となることでしょう。

参考文献

• - 『公卿補任』

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