亀岡神社 (平戸市)

亀岡神社

亀岡神社は、長崎県平戸市に鎮座する神社で、平戸城本丸跡に位置しています。旧県社であり、平戸の歴史と深く関わってきました。

祭神

亀岡神社では、以下の神々が祀られています。

源大夫判官久命（源久）：松浦氏の祖
源藤次持命
松浦肥州定命
左衛門尉勝命：平戸松浦氏歴代当主の霊
七郎氏広命
志自岐大明神（十城別命）
神島大明神（鴨一隼戸命）
天照皇大神
表筒男神
中筒男神
底筒男神
天児屋根命
和加宇加乃売神
誉田別天皇
天御柱神国御柱神
倉稲魂命
弥都波乃売神

これらの神々は、それぞれ以下の旧神社から合祀されました。

源大夫判官久命以下4柱：旧霊椿山神社
七郎氏広命以下3柱：旧七郎神社
天照皇大神以下6柱：旧乙宮神社
誉田別天皇以下4柱：旧八幡神社

由緒

亀岡神社の起源は、寛永8年（1631年）に平戸藩藩主松浦棟が祖霊4柱を平戸城内の霊椿山に祀ったことに始まります（霊椿山神社）。歴代藩主の崇敬を受け、社殿の修繕などは藩費で行われていました。七郎神社は社領20石を有していました。

明治時代になり、霊椿山、七郎、乙宮、八幡の4神社が合祀されることになり、明治11年（1878年）に現在の場所に社殿が建てられました。明治13年に各祭神が遷座され、社名も現在の亀岡神社に改称し、県社に列せられ、平戸の産土神とされました。

祭祀

10月24日から27日の4日間に行われる秋の大祭は、「平戸くんち」として知られ、多彩な行事が行われます。

境内

境内には、明治百年を記念して昭和41年（1966年）に建立された中山愛子の像があります。中山愛子は平戸藩主：松浦清（静山）の娘で中山忠能室、明治天皇の外祖母にあたります。

文化財

国指定・登録

重要文化財（工芸品）：鐶頭大刀 無銘 拵付 1口 附：大刀図1通 - 大正5年（1916年）5月24日指定
登録有形文化財：本殿、幣殿及び登廊、拝殿、神楽殿

長崎県指定

県指定天然記念物：亀岡のマキ並木 - 昭和29年12月21日

参考文献

『神道大辞典』第1巻、平凡社、昭和12年

関連項目

くんち
平戸神楽
志々伎神社（平戸市野子町）等 - 志自岐大明神（十城別命）を祀る
神嶋神社（小値賀町）等 - 神島大明神（鴨一隼戸命、鴨一速王）を祀る

外部リンク

宗教法人　亀岡神社

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