亀谷博昭

亀谷博昭（かめや ひろあき）

亀谷博昭は、1940年5月18日に神奈川県横須賀市で生まれ、2003年2月19日に62歳で亡くなった日本の政治家です。宮城県議会議員を5期、宮城県議会議長、参議院議員を1期務めました。

生い立ちと政治への志

出生地は横須賀ですが、太平洋戦争の激化に伴い、宮城県多賀城市へ疎開しました。1959年に宮城県仙台第一高等学校を卒業後、家庭の事情で大学進学を断念し、地元新聞社の河北新報社に就職しました。ボランティア活動を通じて政治への関心を深め、1971年に宮城県議会議員選挙に仙台市選挙区から立候補しましたが、現職の壁に阻まれ落選しました。その後、参議院議員の大石武一の秘書として4年間活動しました。

県議会議員としての活躍

1975年、宮城県議会議員選挙に再び仙台市選挙区から立候補し、初当選を果たしました。以後5期連続で当選し、三塚博派の県議として活動しました。その誠実な人柄と確かな実行力で頭角を現し、自由民主党宮城県連の幹事長などを歴任しました。1992年には、宮城県議会議長に選出されました。

国政への挑戦と挫折

1995年、第17回参議院議員通常選挙で自由民主党の公認候補として宮城県選挙区から立候補し、当選しました。参議院議員としては、農林水産政務次官や自民党宮城県連会長などを務め、公文書保管制度の充実や捕鯨問題に積極的に取り組みました。しかし、2001年の第19回参議院議員通常選挙では、自民党公認候補として臨みましたが、保守分裂選挙となり、無所属の愛知治郎に敗れ、再選を果たすことはできませんでした。その後、衆議院宮城4区の補欠選挙に先立つ自民党の候補者予備選挙に立候補しましたが、伊藤信太郎に敗れました。

晩年

晩年は俳句を嗜み、その作品は河北新報などに掲載されました。2003年2月19日、肝臓がんのため62歳で生涯を閉じました。

職歴

1975年：宮城県議会議員（5期）
1992年：宮城県議会議長
1995年：参議院議員（1期）
1999年：農林水産政務次官

エピソード

亀谷の葬儀には、病をおして三塚博が参列し、弔辞を述べました。しかし、その三塚も翌年に亡くなりました。

亀谷博昭は、地方政治から国政へと活躍の場を広げた政治家でした。その誠実な人柄と行動力は多くの人に影響を与えましたが、晩年は病に倒れ、その生涯を終えました。

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