二井関成

二井関成（にい せきなり）

1943年3月20日生まれの日本の政治家で、山口県知事を第42代から45代まで4期務めました。山口県美祢市出身で、東京大学法学部を卒業後、自治省に入省。長崎県や中小企業庁への出向、自治省選挙部での勤務を経て、1979年に山口県庁に入庁しました。

県政への貢献

二井氏は、平井龍知事の下で県の要職を歴任し、1996年に山口県知事に初当選しました。知事在任中は、「住み良さ日本一の県づくり」を目標に掲げ、「安全」「居住環境」「健康と福祉」「子育て・人づくり」「働く環境」の5分野で具体的な目標値を設定し、政策を推進しました。

また、県民の力を結集する「県民力向上」を目的として、山口きらら博（2001年）、国民文化祭（2006年）、おいでませ!山口国体（2011年）といった大型イベントを積極的に開催しました。さらに、第23回世界スカウトジャンボリー（2015年開催予定）の誘致にも成功し、山口県の国際的なプレゼンスを高めました。

4期目からは、「住み良さ日本一元気県づくり加速化プラン」と「新・県政集中改革プラン」を掲げ、県政の総仕上げに取り組みました。2012年に知事を退任するまで、これらのプランの達成に尽力し、県政の発展に大きく貢献しました。

退任後の活動

2013年からは、山口県立美術館と山口県立萩美術館・浦上記念館の館長（非常勤）に就任し、文化振興にも尽力しています。

人物像

二井氏は、県民からの信頼が厚く、特に女性からの人気が高いことで知られています。また、野球を趣味としており、甲子園での始球式を務めた経験や、還暦野球チーム「山口アインツ」のメンバーであることなど、親しみやすい一面も持ち合わせています。

エピソード

知事時代には、「しっかり聞いて」というキャッチフレーズとシンボルマークを県政広報に使用し、情報公開の推進に力を入れました。

また、自民党員でありながら党費未納が発覚し、総裁選の投票資格を失ったというエピソードもありますが、地元選出の安倍晋三氏を支持していました。

主な略歴

1961年：山口県立山口高等学校卒業
1966年：東京大学法学部卒業、自治省入省
1979年：山口県総務部財政課長
1996年：山口県知事に初当選
2012年：山口県知事を退任
2014年：旭日大綬章を受章

選挙記録

1996年：山口県知事選挙で初当選（対立候補：吹田愰、小沢克介、磯野有秀、玉木襄）
2000年：山口県知事選挙で再選（対立候補：林洋武）
2004年：山口県知事選挙で三選（対立候補：福江俊喜）
2008年：山口県知事選挙で四選（対立候補：福江俊喜）

関連情報

林義郎の弟である林孝介氏は姻戚関係にある。
県の出版物や公用封筒には、二井氏のキャッチフレーズとシンボルマークが印刷されていた。
* 西村亘副知事（当時）の不適切発言に対し、厳重注意を行った。

二井関成氏は、山口県の発展に大きく貢献した政治家であり、その功績は県民に深く記憶されています。

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