二十四軒

二十四軒（にじゅうよんけん）

二十四軒は、北海道札幌市西区に位置する地名です。西区の東端に位置し、地域は札幌市中央卸売市場に近接しているため、食品加工場や水産加工場が多く立地しています。

歴史

二十四軒の歴史は、明治時代初期に遡ります。

1871年（明治4年）、東本願寺は新潟県からの移住者40戸を現在の山鼻地区に入植させました。他の移住者と合わせて50戸となったこの集落は、その年の干支にちなんで辛未一ノ村（しんびいちのむら）と呼ばれました。しかし、山鼻の市街地化を計画していた開拓使の意向により、50戸164名の住民は別の場所へ再移住を余儀なくされました。彼らは小集団に分かれ、円山へ向かった一派を除き、それぞれの戸数をもって新しい入植地の名前としました。

6戸 - 円山
8戸 - 八軒
12戸 - 十二軒（後に宮の森に改称）
24戸 - 二十四軒

これらの移住者たちは琴似村の基礎を築き、後に建設された琴似屯田兵村と共に地域を発展させていきました。

現在の二十四軒

二十四軒は、現在では住宅地としての性格が強くなっています。札幌市営地下鉄東西線が通り、二十四軒駅が地域へのアクセスを向上させています。駅周辺には商業施設が集積し、地域住民の生活を支えています。

施設

二十四軒には、以下の施設があります。

札幌市営地下鉄東西線 二十四軒駅
札幌市立陵北中学校
札幌市立二十四軒小学校
北海道脳神経内科病院
北海道獣医師会本部
JR北海道バス本社・琴似営業所
坂栄養食品
NX蔦井倉庫
PENNY LANE 24

参考文献

『札幌地名考』さっぽろ文庫1
片岡秀郎『札幌歴史散歩』ヒルハーフ総合研究所、2012年7月14日。ISBN 978-4-9906400-0-2

外部リンク

札幌市西区役所

もう一度検索