二子山 (埼玉県小鹿野町)

二子(ふたごやま)は、埼玉県秩父郡小鹿野町にそびえる、標高1,165.8mの西岳と1,122mの東岳からなる双耳峰です。その容は、群馬県多野郡神流町との境界付近に位置し、石灰岩で形成された岩峰が特徴的です。このは、ロッククライミングの愛好家にとって、魅力的な登攀対象として知られています。

成り立ち



二子は、武甲と同様に秩父帯に属しており、地質学的に興味深い成り立ちを持っています。武甲、白岩、二子、叶といった々の頂上部が石灰岩で構成されているのは、大陸プレートの沈み込み時に形成された付加体であるためです。二子からは、フズリナやウミユリなどの化石が発見されており、これらの化石から約2.5億年から約3.2億年前の古生代石炭紀からペルム紀に形成された地層であることが推定されています。

主な出来事



2022年には、二子のローソク岩でロッククライミングをしていた男性が転落し、両足を骨折する事故が発生しました。この事故を受け、男性は「岩場の管理が不十分であった」として、小鹿野クライミング協会と町に対し、慰謝料など165万円の支払いを求める訴訟を起こしました。この出来事は、二子の利用における安全管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。

ルート



二子への登ルートは、の南側、小鹿野町坂本地区の国道299号からアクセス可能です。登道は尾根沿いに続いており、岩稜地帯を歩く箇所が多いのが特徴です。そのため、登には適切な装備と注意が必要です。宿泊を希望する場合は、坂本地区の宿泊施設を利用することができます。

アクセス



公共交通機関を利用する場合、西武秩父線西武秩父駅からバスを利用します。

坂本登口へのアクセス:
西武観光バス小鹿野線で小鹿野役場まで行き、そこで西武観光バス志賀坂線に乗り換え、坂本バス停で下車します。所要時間は約90分で、バス停から登口までは徒歩約20分です。
倉尾登口へのアクセス:
同じく西武観光バス小鹿野線で小鹿野役場まで行き、西武観光バス倉尾線に乗り換え、長沢バス停で下車します。所要時間は約100分で、バス停から登口までは徒歩約120分です。


二子は、その特異な地形と地質から、登者やロッククライマーだけでなく、自然や歴史に興味を持つ人々にとっても魅力的な場所です。訪れる際には、安全に配慮し、の自然を尊重する姿勢が大切です。

参考画像



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脚注




関連項目




外部リンク


* ハイキング - 小鹿野両神観光協会

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