二居道路

新潟県湯沢町を貫く二居道路：国道17号バイパスの詳細

二居道路は、新潟県南魚沼郡湯沢町に位置する国道17号のバイパスであり、国道353号と重複しています。この道路は、北に接続する三俣道路、南に続く二居大橋と一体となって機能しており、これらの3路線をまとめて紹介します。

現道の状況

二居道路は、おおむね旧道と並行して走っていますが、旧道の狭隘な区間を避けるために、ヘアピンカーブを用いて標高を稼ぎ、長大なトンネルを設けています。これにより、安全でスムーズな交通が確保されています。

二居大橋の役割

かつて、二居地区の国道17号は、現道の東側、二居地区の中心部を通る狭い区間でした。この問題を解消するため、二居地区の南部から二居トンネル前までを結ぶ道路橋梁、二居大橋が建設されました。

起点：新潟県南魚沼郡湯沢町大字三国字二居
終点：新潟県南魚沼郡湯沢町大字三国字二居
車線数：2車線

二居道路の重要性

以前の国道17号は、現道の西側、清津川の近くを通る非常に狭い区間でした。この旧区間は未舗装であり、土砂崩れなどの災害が頻発する危険な場所でした。三国トンネルの開通後も、この区間が交通のボトルネックとなっていました。そこで、二居トンネルを経由する現在の区間が整備されました。二居峠をトンネルで通過することで、関東地方と新潟県を結ぶ大動脈としての役割を果たしています。

二居大橋と三俣道路の開通に伴い、起点付近（二居簡易郵便局前 - 二居トンネル前）と終点付近は、それぞれ湯沢町道に格下げされました。

起点：新潟県南魚沼郡湯沢町大字三国字二居
終点：新潟県南魚沼郡湯沢町大字三国字二居
車線数：2車線

主要構造物

二居トンネル：全長1,295 m。扁額の書は建設大臣、中村梅吉によるものです。
舟ヶ沢トンネル
萱付トンネル
萱付スノーシェッド
新境橋

三俣道路の特徴

三俣道路は、二居道路と合わせて建設・開通した区間です。二居道路と比較すると、ヘアピンカーブが連続する区間となっています。

起点：新潟県南魚沼郡湯沢町大字三国字二居
終点：新潟県南魚沼郡湯沢町大字三俣字萱付
車線数：2車線

歴史

1962年（昭和37年）：二居道路が開通
1965年（昭和40年）：三俣道路が開通
1969年（昭和44年）：二居大橋が開通

旧道の状況

二居大橋、二居道路、三俣道路の旧道は、現在以下のようになっています。

二居大橋：湯沢町道
二居道路：二居簡易郵便局前から二居峠登山道分岐までが湯沢町道、その他は廃道
三俣道路：湯沢町道

二居道路の旧道は、二居地区の中心部を除く全区間で非常に荒廃しており、現在は通行不能です。木材の柱で道幅を確保していた場所も崩落し、道としての原型を留めていない地点が多く存在します。廃道区間内には、1952年開通の境橋（上路ボウストリングトラス橋）があります。

バイパスの位置関係

前橋・東京方面から長岡・新潟方面への接続は以下の通りです。

三国トンネル - 現道 - 二居大橋 - 二居道路 - 三俣道路 - 現道 - 三俣地区改良区間

関連項目

* 中部地方の道路一覧

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