二条斉信

二条斉信

二条斉信（にじょう なりのぶ）は、江戸時代後期に活躍した公卿です。二条家は代々摂家として朝廷で重要な役割を果たしており、斉信もその流れを汲み、高い官位に上り詰めました。文化、文政期の朝廷における彼の足跡を辿ります。

生涯

天明8年（1788年）、左大臣を務めた二条治孝の六男として京に生を受けました。幼少の頃より学問に励み、家柄の高さも相まって、順調に昇進を重ねます。11代将軍・徳川家斉から偏諱を受けたことからも、幕府との関係も良好であったことが伺えます。

兄である斉通の早世後、二条家の家督を継承しました。文化12年2月26日（1815年4月5日）には右近衛大将兼内大臣に任じられ、同年12月4日（1816年1月2日）には右近衛大将を辞任し、同日左近衛大将に就任するなど、要職を歴任しました。文政3年1月17日（1820年3月1日）に左近衛大将を辞任、同年10月15日（1820年11月20日）には内大臣を辞し、右大臣に転じました。

文政7年1月5日（1824年2月4日）には右大臣を辞任し、左大臣に就任。同年5月7日には従一位に叙せられました。弘化4年（1847年）にその生涯を閉じました。

系譜

父：二条治孝

母：徳川翰子（徳川宗翰の次女）

正室：徳川従子 - 徳川治紀の三女。徳川家との繋がりが深く、婚姻関係を通じてその関係をより強固なものにしていました。

次男：二条斉敬
五女：二条広子 - 有栖川宮幟仁親王妃
側室：家女房
七男：清水谷咸麿 - 清水谷実揖の養子
養子：松園隆温 - 二条治孝の十九男

人物

斉信は、公家社会において重要な地位を占め、朝廷と幕府との関係を取り持つ役割も担っていました。文化人としても知られ、和歌や書道にも造詣が深かったと伝えられています。号は成徳院。

親族

余延年

二条斉信は、激動の時代を生きた公卿として、その名と功績を歴史に刻んでいます。

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