徳川従子

徳川従子（とくがわ じゅうこ）は、寛政8年7月10日（1796年8月12日）に生まれ、天保15年1月24日（1844年3月12日）に49歳で亡くなった女性です。彼女は、二条斉信の正室であり、水戸藩主・徳川治紀の三女として生まれました。

生涯

寛政8年（1796年）に徳川治紀と側室の娘として誕生し、幼名は偉姫、順姫と名付けられました。
文化8年（1811年）には、二条斉信に嫁ぎ、二条家の一員となります。
文化13年（1816年）には、後の二条家を継ぐ二条斉敬を出産しました。
文政2年（1819年）には、有栖川宮幟仁親王の御息所となる広子を出産。
文政7年（1824年）には、従三位に叙せられ、位人臣を極めました。
天保15年（1844年）に49歳で死去し、順恭院という院号が贈られました。

家族

徳川従子の家族構成は以下の通りです。

父：徳川治紀（水戸藩主）
夫：二条斉信
子：
勉姫（1813年 - 1814年） - 普門院
男子（1814年 - 1815年） - 菩提心院
二条斉敬（1816年 - 1878年）
受益麿（1817年 - 1818年） - 明法心院
二条広子（1819年 - 1875年） - 有栖川宮幟仁親王御息所
* 房子（1821年 - 1884年） - 大谷光沢猶子、亀山本徳寺の昭順室

彼女は多くの子に恵まれましたが、幼くして亡くなった子もいました。二条斉敬は二条家を継ぎ、広子は有栖川宮家に嫁ぐなど、彼女の子供たちはそれぞれ重要な役割を果たしました。

総括

徳川従子は、水戸徳川家と二条家という、名門の家を結びつけた重要な人物でした。彼女の生涯は、当時の公家社会における女性の役割や、家と家との繋がりを考える上で貴重な資料となります。彼女が残した子供たちは、それぞれの場所で活躍し、歴史に名を刻んでいます。

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