五条駅 (京都府)

京都市営地下鉄烏丸線 五条駅

京都市営地下鉄烏丸線の五条駅は、京都府京都市下京区大坂町に位置し、駅番号はK10です。烏丸通と五条通の交差点、烏丸五条の地下に位置するこの駅は、京都の主要な交通拠点として、多くの利用客で賑わっています。

歴史

五条駅は、1981年5月29日、烏丸線の北大路駅から京都駅間の開業と同時に誕生しました。その後、2007年4月1日にはICカード「PiTaPa」の利用が可能となり、利用者の利便性が向上しました。また、2010年4月には、駅名標に近隣施設であるサン・クロレラの広告が掲載されるようになりました。

駅構造

五条駅は島式1面2線のホーム構造を持ち、改札口は南北に1ヶ所ずつ設置されています。北改札口には駅員が配置されています。ホームは烏丸五条交差点の南側に位置するため、1番・2番出口からホームまでは少し距離があります。

駅施設は、五条通の地下を東西に走る共同溝を避けるため、交差点の南側に寄せて建設されています。そのため、交差点北側の出入口からコンコースへは、共同溝を避けるための階段が設置されています。ホーム階は共同溝の下部に位置しています。

利用状況

2022年度の五条駅の1日平均乗降人員は14,436人です。これは、周辺地域の人口や商業施設の集積、そして交通の便の良さなどを反映した数字と言えるでしょう。

駅周辺

五条駅の周辺は、ビジネス街として知られる烏丸通沿いに位置し、四条烏丸や烏丸御池といった主要なエリアにも近接しています。また、四条烏丸と京都駅のほぼ中間地点に位置することから、JR、阪急、京阪、近鉄など複数の鉄道駅も徒歩圏内にあり、京都市内でも類を見ない交通の利便性を誇ります。

周辺施設

五条駅周辺には、数多くの公共施設や商業施設が集中しています。北側には京都府下京警察署、京都市立下京図書館、日本漢字能力検定協会本部、京都若宮松原郵便局、大泉寺、フレスコ五条店などがあります。南側には東本願寺、下京税務署、京都市下京消防署、京都市立下京中学校、京都五条東洞院郵便局、京都東本願寺前郵便局などがあります。また、多くの企業の本社も周辺に立地しています。例えば、京都銀行本店、アイフル本社、サン・クロレラ本社、Reboot本社、京進本社などが挙げられます。

烏丸五条交差点

駅の真上には、五条通と烏丸通が交差する烏丸五条交差点があります。ここは国道1号、8号、9号、24号、367号が交わる重要な交差点であり、特に国道9号、24号、367号の起点、国道8号の終点となっています。

バス路線

五条駅最寄りのバス停は「烏丸五条（地下鉄五条駅）」です。京都市営バス、京都バス、京阪バス、京阪京都交通など、複数のバス路線が乗り入れており、市内各地へのアクセスが容易です。

違法駐輪対策

烏丸通と五条通は国道であるため、違法駐輪が問題となっていました。以前は、放置期間が7日以上の自転車のみ撤去対象でしたが、2010年9月からは放置期間に関わらず即時撤去されるようになりました。この対策は、国費によって行われています。

隣の駅

四条駅
京都駅

その他

かつて京阪本線の清水五条駅も「五条駅」と呼ばれていましたが、地下鉄五条駅から東へ約800メートルの場所に位置していました。

五条駅は、歴史と現代が交差する、京都の重要な交通拠点です。周辺の豊かな環境と利便性の高いアクセスを活かし、これからも多くの人々にとってなくてはならない存在であり続けるでしょう。

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