井林辰憲

井林辰憲のプロフィールと活動

井林辰憲（いばやし たつのり）は、1976年7月18日生まれの日本の政治家であり、国土交通官僚としての経歴を持つ人物です。彼は自由民主党に所属しており、衆議院議員を4期務めています。また、内閣府では副大臣としての役割を担い、京都大学の非常勤講師としても活躍しています。

来歴

東京都に生まれ、静岡県榛原郡川根本町に本籍を持つ井林は、5代にわたって続く茶農家の家系の出身です。学歴としては、芝中学校・高等学校を経て、2000年に京都大学工学部環境工学科を卒業。その後、大学院で修士課程を修了し、2002年に国土交通省に入省します。本省大臣官房や道路局での勤務を経て、2008年には沼津河川国道事務所の調査第二課長として活躍。2010年には中部地方整備局の地域道路課長を最後に国土交通省を退官しました。

その後、2010年に行われた自由民主党静岡県連の候補者公募に合格し、2012年に行われた第46回衆議院議員総選挙に静岡2区から自民党の公認候補として出馬。前職の民主党候補を破り初当選を果たしました。続く2014年の総選挙でも前回を上回る得票で再選され、2016年には安倍内閣の改造にて環境大臣政務官および内閣府大臣政務官に任命されました。2017年の第48回衆議院議員総選挙で3選、2021年の第49回衆議院議員総選挙において4選を達成。その活動は続き、2023年9月には第2次岸田内閣で内閣府副大臣に任命されました。

政策・主張

井林の政治理念として、日本国憲法の改正に賛成の立場を取っていますが、特に第9条の改正についての意見は明らかにしていません。2014年の選挙においては9条の改正に反対しており、緊急事態条項の創設に反対する姿勢も示しています。また、隣接県を一つの選挙区にする「合区」制度の見直しに対しても反対の立場を取っています。

原子力発電については、現在の必要性を認めつつ将来的には廃止すべきだと考えていますが、日本の核武装や核兵器を持つことについては否定的な立場を取っています。また、カジノの解禁には反対し、受動喫煙防止の観点から飲食店等の室内を原則禁煙とする健康増進法の改正には賛同しています。「望まない受動喫煙は無くすべき」という立場を明確にしています。

政治資金

井林は2013年に静岡市の総合物流会社「鈴与」から、彼が代表を務める自民党の静岡県第2選挙区支部に献金が行われたことで、政治資金に関する問題が浮上しています。政治資金規正法により、補助金交付決定から1年間は寄付が禁止されていますが、鈴与は他の議員の支部にも同様の献金を行っていました。

所属団体・議員連盟

彼は自民党たばこ議員連盟や日本会議国会議員懇談会、神道政治連盟国会議員懇談会などに所属し、また「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」、自由民主党かつお・まぐろ議員連盟の事務局長として活動しています。

井林辰憲の活動は日本の政治において影響力を持つものであり、環境問題や健康促進政策に対しても積極的に意見を表明しています。

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