京成自動車工業

京成自動車工業株式会社

京成自動車工業株式会社（けいせいじどうしゃこうぎょう、英文社名：Keisei Motors Ltd.）は、千葉県市川市に本社を置く企業で、京成グループの一員として特装車の設計や製造を手掛けています。略称は「京成自工」です。当社は、各種検診車やレントゲン車、特殊救急車、放送中継車、衛星中継車、イベントカーなど、特装車に特化したビジネスを展開しています。

特に、放送中継車の製造においては日本国内での圧倒的なシェアを誇り、多くのメディア関連企業に納入されています。また、医療関連の防疫車両や特殊車両の設計技術にも定評があります。

沿革

京成自動車工業は1944年に創立し、最初はバス車体や特装車の生産を手掛けていました。主に、宣伝車や電源車などの特装車の製造も行っており、1952年には日本初の放送中継車の生産を開始しました。1969年からは特装車の専門メーカーとして活動しており、医療分野にも力を入れています。

1979年には日本初の脊椎側彎症X線検診車を製作し、1994年には日本初のCTスキャン検診車を開発しました。これにより、医療検診に関する技術力は国内でのリーダーシップを確立しています。

• - 1944年（昭和19年） - 京成自動車工業設立
• - 1947年 - バス車体の製造開始
• - 1952年 - 放送中継車の生産開始
• - 1969年 - 特装車架装専門となる
• - 1991年 - 日本初の高規格救急車を製作

バス車体製造について

京成自動車工業は1948年から1972年までバス車体の製造も行っており、地元のバス事業者や有名なはとバス、東京都交通局へも車体を納入していました。この時期の車体は「京成車体」として知られ、特に1963年に製造されたはとバスの「スーパーデラックスバス」は技術力が生かされた代表作となります。

さらに、1961年には西日本車体工業と提携し、西工の車体設計を取り入れたバスも生産されました。最後に残存していた京成車体架装のバスは1987年に運行を終了しますが、その後も少量ではあるものの、特殊車両の生産を継続しています。

特装車製造と取引先

京成自動車工業が手掛ける特装車の種類は非常に多岐にわたります。放送中継車の分野では、池上通信機やソニービジネスソリューション、NHKなどが主要な取引先です。一方、医療防疫車両では、日立メディコや富士フイルムメディカルが代表的な取引先となっています。これらの連携により、当社は常に最新の技術を取り入れた製品を提供しています。

関連項目

京成自動車工業は京成グループの一環として、京成バスや京成電鉄とも密接な関係をバックボーンに持っています。また、経年劣化が進むボンネットバスのレプリカ製造など、伝統的な技術の継承も行われ果たしています。

これまでの歴史や実績において、京成自動車工業は特装車作りのプロフェッショナルとして、業界の中で確固たる地位を築いています。今後も時代のニーズに応えた製品開発を進め、さらなる成長を目指すことでしょう。

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