京春線

京春線の概要

京春線（キョンチュンせん）は、大韓民国のソウル特別市中浪区にある忘憂駅から江原特別自治道春川市の春川駅までを結ぶ鉄道路線です。この路線は韓国鉄道公社（KORAIL）によって運行されており、そのラインカラーは青緑色です。

歴史

京春線は1939年7月20日に、城東駅から春川駅までの93.5kmの区間が京春鉄道株式会社によって開業されました。1946年に国により国有化され、京春線としての運行が開始されました。昭和期から現在にかけて、この路線は多くの歴史的な変遷を迎えています。

沿線には観光名所が豊富で、特に週末や季節の行楽シーズンには多くの観光客で賑わいます。このことから、地域経済にも大きな影響を与えていることがうかがえます。特に1999年から2010年にかけて行われた複線電化工事は、運行の効率化と安全性を大幅に向上させる結果となりました。

電鉄化とルート変更

京春線は、2010年12月に全線の電鉄化が完了しました。この工事により、路線の多くの部分が高架化され、さらに直線化が図られました。その結果、総距離が短縮され、特にソウル市内の起点が変更されたことは大きなニュースでした。新しいルートは、既存の城北駅から中央線の忘憂駅に移され、より効率的な交通手段を提供しています。

また、地元の通勤者にとっても利便性が向上し、ITX-青春と呼ばれる都市間準高速列車は最高180km/hでの運行が可能となりました。この高速運行は、ソウルと春川間のアクセス向上に貢献しています。

運行形態と列車種別

電鉄化によって、京春線では全ての列車が中央線に乗り入れる形となり、上鳳駅から春川駅間において8両編成の電車による各駅停車と急行列車が運行されています。特に、ITX-青春は京元本線の龍山駅から春川駅との間を結ぶ韓国初の都市間準高速列車として注目されています。この列車は、主に一部の駅にのみ停車し、快速な移動を提供します。

さらに、一般列車も電鉄化と共に運行を開始し、全ての停車駅に停車するため、観光客にも利便性が高いです。一方、急行列車は運行開始から多くの改良が行われ、停車駅の追加や時間短縮などが実施されています。

まとめ

京春線は、その歴史的背景、近代化された運行形式、さらには観光地へのアクセスの利便性を兼ね備えた重要な鉄道路線です。沿線の充実した観光資源と相まって、多くの人々がこの路線を利用しており、今後もその重要性は増していくことでしょう。

もう一度検索