ITX-青春

ITX-青春（アイティエクス-チョンチュン）

ITX-青春は、韓国の鉄道公共機関である韓国鉄道公社（KORAIL）が運行する列車の一種で、2012年2月28日から中央線と京春線でサービスが始まりました。

概要

ITX-青春の導入は、2010年12月21日に京春線が電化されたことに起因しています。これによりKORAILは準高速列車を導入することを決定しました。ITX-青春は、他の一般列車と同様の扱いでありながら、首都圏電鉄区間を運行する特別な列車です。このため、首都圏エリアのフリー乗車券の利用や、首都圏電鉄の運賃計算の対象外となっており、龍山駅や清凉里駅などでの他路線やKTXとの乗り継ぎ割引も利用できません。また、定期券に関しても、首都圏電鉄用ではなく、専用のものが設定されています。

2017年5月1日から2018年3月22日まで、京釜線の龍山駅と大田駅の間でも運行され、一般列車用の低床ホームに停車する駅には、専用の乗り口が新たに設けられました。この際の料金はセマウル号と同じ設定がなされました。さらに、2025年に予定されている鉄道建設プロジェクトにより、京春線のITX-青春は運行を終了することが確定しています。これに関連して、首都圏広域急行鉄道B路線（GTX-B）が開通し、京春線の線路容量が不足することが見込まれます。

名称

「ITX-青春」という名前は、2011年9月25日まで行われた公募によって選ばれました。ここでの「ITX」はIntercity Train Expressの略で、都市間の準高速鉄道を示しています。「青春」は、電化以前に運行されていたムグンファ号とトンイル号の始発・終着駅である清凉里駅と春川駅の頭文字から生まれたものです。さらに青春には、若者の思い出を示唆する意味が込められています。

列車番号および停車駅

ITX-青春には2000番台の列車番号が設定されており、2001から2032は龍山駅を発着し、2051から2070は清凉里駅を発着する列車です。特に、龍山発の最速達列車には2101から2102の番号が与えられています。停車駅については、以下の表を参考にしてください。


このように、ITX-青春は多くの駅に停車し、利用者に利便性を提供しています。

車両

ITX-青春では368000系電車を使用しており、8両編成で運行されています。36801から36808の8編成があり、特に4号車と5号車には韓国初の2階建て車両が連結されており、快適な移動をサポートしています。これらの特徴により、ITX-青春は多様なニーズに対応できる鉄道サービスとなっています。

脚注および関連項目

ITX-青春に関する詳細な情報は、韓国鉄道公社の公式ウェブサイトを訪れることで知ることができます。また、関連項目として、韓国鉄道公社、京春線、ITX-セマウルなどがあります。この列車の運行により、地域の交通網がさらに充実し、利用者にとって便利で快適な移動手段が提供されています。

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