京都市営地下鉄烏丸線

烏丸線（からすません）

烏丸線は、京都府京都市の国際会館駅から伏見区の竹田駅に至る京都市営地下鉄の路線で、全長は13.7キロメートルです。この路線は、特に市内の移動に便利な交通手段として重要な役割を果たしています。ラインカラーは緑、路線記号は「K」として親しまれています。

概要

烏丸線は1981年に北大路駅から京都駅間が開業したことを皮切りに、1988年に京都駅から竹田駅まで延伸されました。1990年には北山駅から北大路駅までの区間が開通し、さらに1997年には国際会館駅から北山駅までの延伸が完了しました。このように段階的に運行範囲が拡大し、現在の烏丸線は南北に市の中心部を貫通しています。特に竹田駅は他の地下鉄路線とは異なり、地上に位置していることが特徴です。

路線データ

烏丸線は全線が複線で、すべて電化された直流1500Vの架空電車線方式で運行されています。駅の数は15駅で、平均①往復の所要時間は約27分半です。また、近鉄と相互乗り入れを行い、近鉄京都線の新田辺駅や近鉄奈良駅まで直通で運行されるため、利便性が高いです。2022年度には一日平均25万人以上の利用者があり、これは関西圏の地下鉄路線においても高い利用者数を誇ります。

観光地と大学

沿線には京都御所や東本願寺などの主要観光スポットが点在しています。これに加えて、京都産業大学や京都精華大学など、多くの大学にもアクセスが容易です。特に、国際会館駅からは京都産業大学行きのバスが出ており、学生たちにとっても便利な交通手段となっています。

運行形態

烏丸線は、線内折り返し運転に加え、竹田駅から近鉄京都線への乗り入れを行っているため、使い勝手の良いダイヤが設定されています。昼間の時間帯には1時間あたり8本の運行があり、特にラッシュ時には増便されることもあります。さらに、近鉄特急の乗り入れは行われておらず、基本的には地下鉄車両が運行に充当されています。

車両

烏丸線は、運行車両に独自の型式である10系と20系を使用しており、近鉄車両（3200系、3220系）も乗り入れています。特に20系車両は、2021年度より新型車両に置き換えられる予定です。また、他の路線との連動による利便性向上や、運行の効率性が考慮されています。

歴史

烏丸線の開発は1974年に始まり、1981年から正式に営業運転を開始しました。その後も多くの延伸工事やダイヤ改正が行われ、現在では便利な都市交通網の一部として定着しています。最近のダイヤ改正では、利用者のニーズに応える形で運行内容が変更されるなど、柔軟な対応がなされています。

将来の展望

烏丸線には、今後の延伸計画も考えられており、竹田駅からさらに南方へ進む構想も存在します。しかし、交通局は財政上の課題から実現に向けた具体的な進展が難しいとのことですが、希望が持たれています。このように、烏丸線は単なる交通手段を超え、京都市の交通ネットワークにおいて重要な位置を占める存在となっています。

結論

烏丸線は、京都市内の観光、通勤、通学に欠かせない交通手段として、さらなる利用促進が期待されています。これからも地元住民や観光客に愛され続けることでしょう。

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