京都府第2区 (中選挙区)

京都府第2区



京都府第2区は、1947年(昭和22年)から1993年(平成5年)まで設置されていた衆議院の選挙区です。中選挙区制のもとで、定数は一貫して5でした。この選挙区は、その歴史の中で独特な現象がありました。それは、第32回から第39回の総選挙にかけて、毎回必ず前職の候補者が一人ずつ落選するというジンクスのようなものが存在したことです。この特異な現象は、選挙結果に関心を集める要因の一つとなっていました。

選挙区の変遷



1994年(平成6年)の小選挙区比例代表並立制導入に伴い、京都府第2区は解体され、現在の京都3区、京都4区、京都5区、京都6区に分割されました。

広大な区域



京都府第2区は、丹後半島から南山城地域に至る広範囲なエリアをカバーしていました。この広大な地域性のため、選挙活動は非常に困難であったと考えられます。選挙区の範囲は、時代によって変化しましたが、その広さは常に一定の特性を持っていました。

日本共産党の戦略



中選挙区制下では、日本共産党が複数の候補者を擁立することが比較的珍しかったのですが、京都府第2区は例外的な選挙区の一つでした。これは、この地域における共産党の支持基盤が一定程度存在したことを示唆しています。もう一つの例外は、京都府第1区です。

選挙区の範囲



第40回衆議院議員総選挙1993年)当時の区域は以下の通りでした。

京都市右京区伏見区、西京区
福知山市
舞鶴市
綾部市
宇治市
宮津市
亀岡市
城陽市
向日市
長岡京市
八幡市
乙訓郡
久世郡
綴喜郡
相楽郡
北桑田郡
船井郡
天田郡
加佐郡
与謝郡
中郡
竹野郡
熊野郡

1952年(昭和27年)の公職選挙法改正時の区域は以下の通りでした。

京都市右京区伏見区
福知山市
舞鶴市
綾部市
宇治市
乙訓郡
宇治郡
久世郡
綴喜郡
相楽郡
南桑田郡
北桑田郡
船井郡
天田郡
何鹿郡
加佐郡
与謝郡
中郡
竹野郡
熊野郡

1950年(昭和25年)公職選挙法施行時の区域は以下の通りでした。

京都市右京区伏見区
福知山市
舞鶴市
乙訓郡
宇治郡
久世郡
綴喜郡
相楽郡
南桑田郡
北桑田郡
船井郡
天田郡
何鹿郡
加佐郡
与謝郡
中郡
竹野郡
熊野郡


選挙結果



以下に、主な選挙結果を示します。

1993年(平成5年)7月18日
解散日:1993年6月18日
当日有権者数:1,320,797人
最終投票率:64.79%

1990年(平成2年)2月18日
解散日:1990年1月24日
当日有権者数:1,253,680人
最終投票率:70.93%

1986年(昭和61年)7月6日
解散日:1986年6月2日
当日有権者数:1,191,486人
最終投票率:65.63%

1983年(昭和58年)12月18日
解散日:1983年11月28日
当日有権者数:1,153,188人
最終投票率:68.51%

1983年(昭和58年)8月7日執行
最終投票率:41.37%

1980年(昭和55年)6月22日
解散日:1980年5月19日
当日有権者数:1,090,442人
最終投票率:71.59%

1979年(昭和54年)10月7日
解散日:1979年9月7日
当日有権者数:1,078,182人
最終投票率:64.51%

1979年(昭和54年)1月14日執行
最終投票率:49.26%

1976年(昭和51年)12月5日
任期満了日
当日有権者数:1,031,666人
最終投票率:70.07%

1972年(昭和47年)12月10日
解散日:1972年11月13日
当日有権者数:939,434人
最終投票率:70.35%

1969年(昭和44年)12月27日
解散日:1969年12月2日
当日有権者数:850,163人
最終投票率:67.14%

1967年(昭和42年)1月29日
解散日:1966年12月27日
当日有権者数:731,781人
最終投票率:67.21%

1963年(昭和38年)11月21日
解散日:1963年10月23日
当日有権者数:659,802人
最終投票率:65.74%

1960年(昭和35年)11月20日
解散日:1960年10月24日
当日有権者数:605,326人
最終投票率:71.17%

1958年(昭和33年)5月22日
解散日:1958年4月25日

1955年(昭和30年)2月27日
解散日:1955年1月24日

1953年(昭和28年)4月19日
解散日:1953年3月14日

1952年(昭和27年)10月1日
解散日:1952年8月28日

1949年(昭和24年)1月23日
解散日:1948年12月23日

1947年(昭和22年)4月25日
当日有権者数:人
投票率:%


脚注



データは可能な限り正確性を期していますが、一部不明な点があることをご了承ください。

関連項目



衆議院選挙区一覧 (1947-1993))

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